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香取慎吾が過去の映像を見て、目に涙をためた意味――てれびのスキマ「テレビ健康診断」

2017/12/16(土) 17:12配信

文春オンライン

「ヤバい、泣いちゃう」

 香取慎吾が15年前の主演ドラマ『人にやさしく』のダイジェストを、その共演者たちと見ながら目に涙をためていた。その光景を見ていると、あぁ、香取慎吾のモードが変わったのかなと思った。

 SMAPを解散し、香取のレギュラー番組『おじゃMAP!!』の継続も危惧されていたが、ジャニーズ事務所を退所後も番組は継続。「新しい地図」を掲げた後、まもなく放送された『おじゃMAP!!』のスペシャルには、同じく事務所を退所した草なぎ剛がゲスト出演。さらに、その後には、デビュー当時から目をかけてもらっていた萩本欽一が登場した。また、AbemaTVで放送された香取、草なぎ、稲垣吾郎による『72時間ホンネテレビ』では、様々なゲストがやってきたが、キャイ~ンや山本耕史、市川海老蔵、佐藤浩市、谷原章介、三谷幸喜など、香取慎吾ゆかりのゲストが目立った。さらに『ボクらの時代』(フジテレビ)でも親交の深い山本耕史、天野ひろゆきとトーク。その流れで、『おじゃMAP!!』に『人にやさしく』のメインキャストである加藤浩次、松岡充、須賀健太が揃ったのだ。当時7歳だった須賀はもう23歳だ。

 香取自身が積極的に昔語りをしているというわけではないが、その共演者たちが自分を物語る輪に自分から入っていくようになった印象がある。

 かつてSMAPは「武器はテレビ。」を掲げ、『27時間テレビ』(フジテレビ)を行った。SMAPにとってまさに武器はテレビだった。だが、あれだけ話題になった『ホンネテレビ』が在京キー局でほとんど無視されてしまったように(この各局の対応は、率直に言って心底ダサい)、香取たちの翼はもがれてしまったのかもしれない。けれど、テレビの特性のひとつは、「長い年月を、多くの視聴者と共通体験として共有できること」だ。SMAPは本来の活躍の場だった音楽番組を失った際にバラエティ番組に活路を見出したことで、アイドル史上初めてその特性を最大限活かすことができたグループだった。片翼を失った香取は意識的なのか無意識か、その武器を積極的に使い始めた。

 僕らは香取慎吾の人生をテレビを通じてドキュメントとして共有している。だからこそ、思い入れがある。ちょっとした思い出話にも香取の様々な歴史を思い起こすし、自身の記憶も蘇る。香取の武器はテレビを見ている人の思いなのだ。

▼『おじゃMAP!!』
フジテレビ 水 19:00~19:57

てれびのスキマ

最終更新:2017/12/18(月) 1:15
文春オンライン

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