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30代「結婚手前の男女」が持つ将来不安の正体

2017/12/16(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「自分は年収がさほど高くない。彼女も働いているけど、やっぱり収入は多くない。愛し合っているので結婚するが、その後は大丈夫だろうか」――。 

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 読者の皆さんは、どう思われますか。「愛があれば大丈夫、うまくいく」。そうかもしれません。が、やっぱり不安にかられるところです。今回「おカネと人生の相談室」に寄せられた相談の中でいちばん切実に感じたのは、このケースです。「決して高収入でなくても、寄り添って人生を歩むには、どれくらいおカネが必要なのか」。早速、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

■共働きで手取り年収約700万円。結婚してやっていけるか

 相談者は、東京都にお住まいの34歳の会社員、前原恭輔さんです。事情があって大学卒業後、就職したのは20代後半と遅かったこともあり、現在の手取り収入は330万円ほど。現在の資産は150万円ほどです。

 前原さんは同い年の女性と10年間付き合って現在婚約中。今後、継続雇用で65歳まで働いた場合の、平均の手取り年収は、少しは増え450万円程度になりそうですが、中小メーカーの営業職で、これ以上は望めそうもないとのこと。一方、婚約者の手取り年収は280万円程度。将来、前原さんは、出産や子育て中は仕事を休ませてあげたいし、社会復帰後もフルタイム社員ではなくパート勤務などで負担を和らげてあげたい、というやさしい気持ちを持っています。

 でも、子供も生まれれば教育費もかかるし、長男なので親の介護をすることになるかもしれません。仮に結婚して奥さんが職場に復帰したとして280万円を稼いだとしても、2人の手取り年収は450+280=730万円。これで子供を育てて本当にやっていけるのか、不安だと言います。

 さて、この質問にどう答えればいいでしょうか。結論から言うと、 前原さんは将来にあれこれ不安を持っているようですが、少し心配しすぎだと思います。

 なぜでしょうか。こうした漠然とした不安は、実は、実際に計算することでかなりの程度解消できるのです。一緒に考えていきましょう。

 まず、どこに目をつけるべきでしょうか。貯蓄です。前原さんは34歳で資産が150万円。25歳で就職したということは、9年で貯金150万円=年間約17万円のペースでしか貯められなかったことになります。これはいささか少ないです。まず、結婚後は、なんといっても貯金を殖やし、手取り年収に対する貯蓄率を上げることが必要です。

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最終更新:2017/12/16(土) 6:00
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