ここから本文です

言い訳ばかりのハリルと訣別のとき。そのサッカーは誰も幸せにしない

2017/12/17(日) 17:30配信

webスポルティーバ

 韓国は後半24分に4点目のゴールを奪うと、攻撃の手を緩めた。2001年3月、トルシエジャパンに5-0で大勝したフランス代表が、後半なかばからそうしたように。あるいは先日、リールで対戦したブラジル代表が3-0で後半を迎えるとそうしたように。無理をせず流しに入った。

【写真】前半27分で一変した中国戦に思う

 サッカーは、例えばラグビーなどと異なり、力をセーブすることが可能なスポーツだ。強者がもうこれ以上、点を奪う必要なしと判断すれば、それを実践することができる。強者が弱者に慈悲の手をさしのべることが可能なスポーツなのだ。相手から必要以上に点を奪って勝利することは非親善的な大人げない行為。すなわち上等なマナーとしないのである。

 日本はただ1-4で敗れただけではない。韓国から優しい気配りをされた挙げ句の果てに大敗したのだ。遊ばれたといっても過言ではない、日本サッカー史に残る汚点。哀れ極まりない敗戦だ。その場にいたたまれず、試合をタイムアップまで観戦せずに帰路を急いだ観衆が、これほど目立った試合も珍しい。

 ハリルホジッチのダメぶりが最大限、発露した試合だった。これまでにも問題点を露呈するケースに多々、出くわしているが、監督がそのつど試みる言い逃れに丸め込まれる人は多くいた。先述の1-3で敗れたブラジル戦にしても、ハリルホジッチが「後半だけなら我々は勝っていた。もし前半0-0だったら、日本は快挙を成し遂げていたかもしれない」と詭弁を口にしても、大きな反発は湧かなかった。

 試合後の会見で韓国に対して、これでもかと言わんばかりに称賛の言葉を贈ったハリルホジッチ。言い訳の材料を考え抜いた末に辿り着いた敗因なのだろうが、日本と韓国との力関係は、ハリルホジッチより数段、日本人の方が熟知している。それは悪くても4対6。けっして3対7、2対8の関係にはない。

 敗因を選手の気合い不足にする人も、相変わらずいるのかもしれない。しかし、A代表のボーダーライン上にいる選手が、ここで頑張ろうとしないはずはない。ほとんどの選手が、この韓国戦に相当な覚悟で臨んでいたに決まっている。

 これは言い逃れの材料が一切、見出せない敗戦なのだ。両国の力関係が、実際以上に大きく開いて見えた理由が、ピッチ上に明確に暴露された試合。そのサッカーを主導してきたハリルホジッチの責任は、逃れられないものになっている。更迭の時期に、これほど相応しい瞬間はない。

 その問題点について、これまでさんざん述べてきたつもりだが、100%確定的な場面に遭遇しなかったため、あくまでも個人的な意見というスタイルを取っていた。しかし、化けの皮が完全に剥がれたいま、なお敗因をハリルホジッチ采配以外に見出そうとする人がいるなら、もはやこれまでだ。どうぞご自由にと、説得を断念したくなる。

1/2ページ

最終更新:2017/12/17(日) 17:30
webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
1月11日(木)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 五輪V2への挑戦』
■プレイバック羽生結弦2014~2017
■宇野昌磨、宮原知子、坂本花織ほか