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日本人が海外で成功する方法 “先駆者”奥寺康彦が説く、チャンスを掴む“課題論”

2017/12/17(日) 14:40配信

THE ANSWER

「行けば何とかなる」という考えでは駄目…奥寺氏が語る、「想像以上」の努力論

 日本人初の「ブンデスリーガ・レジェンド」に選出されたサッカーの元日本代表・奥寺康彦氏(横浜FC会長)。40年前にドイツに渡り、ヨーロッパリーグに所属する日本人第1号となった奥寺氏は、ケルンなど3チームに所属。9シーズン通算234試合出場の戦歴を残した。海外で成功を目指す若手選手、そして、プロを目指す子供たちが今、やるべきことは何か。先駆者の言葉を聞いた。

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 僕は力のある日本人選手たちは、Jリーグにこだわらず、どんどん海外のリーグに出て、プレーしてほしいと考えています。ただし、トップリーグで活躍する選手を目指すならば、「行けば何とかなる」という考えでは駄目。常に“自分自身が想像する以上の努力”を続け、戦える力をつけてほしいと思います。

 プロスポーツ選手は、多くの人に自分のプレーを観てもらってなんぼの仕事です。いくら練習でいいプレーができても、それを本番でできなくては意味がない。試合に出て、そして、いい結果を出す。どのリーグに所属していても、ここが非常に重要です。

 勿論、どこのリーグでも日本にいるときと等しく力を出せるか否かは、実際に戦うまでわかりません。しかし、スピード、フィジカル、プレーの精度の違いはあれど、ボールを蹴って、止めて、運ぶのがサッカーであり、そこは世界共通。どこでプレーしていようとも、準備は誰でも必ずできます。

 では、どのように準備を進めていくのか?

 まず、所属するクラブでの日々の練習を怠らないこと。日々の練習は、試合に臨むため、試合でいい結果を出すためにあります。常に試合のイメージを持ち、練習を積むことは、最低限やらなくてはいけないことです。さらに、自分なりに課題を持ち、それを克服するための練習を行う。実はこれが、とても大切なのです。

自分が想像する以上の練習、チャレンジを続けることこそ力を押し上げる

 課題を持てと言うと、必ず「どうすればいいか?」と聞いてくる選手がいます。しかし、課題は是非、自分で見つけて欲しい。課題が持てる選手には「それを自分の力にしたい」という強い気持ちがある。「ここだけは人に負けない自信がある」「この力をもっと伸ばしたい、もっと強くなりたい」。選手ならばきっと、誰もがそういう気持ちが一つ、二つはあるはず。そこに自ら着目し、力を磨いてほしい。何故ならこの前向きな気持ちが、課題を克服するための集中力を生むからです。

 私の中学・高校時代を振り返ると「自分はストライカーである」という自覚があり、それはもう誰よりも多くシュート練習をしていたと自負できます。しかし、ダラダラと長時間やれという話ではありません。1日10分、15分でも、集中してピシッとやる。そして、これを続けることが大切なのです。

 また、「強くなりたい」「うまくなりたい」と考えると、最初から総合的に力を伸ばそうと欲張りすぎる人もいます。でも、まずは焦らず、自分のいいところを伸ばすことに集中すること。人に負けないものを持てると、自然と次のレベルにチャレンジしたくなります。そして、足りない点を伸ばすべきときが来ても、自分だけの強さを持っていることが、目の前にある壁を乗り越え、よりレベルアップすることにもつながるからです。

 今の自分のリミット越えたチャレンジができるか否かは、自分次第です。そして、自分が想像する以上の踏み込んだ練習やチャレンジを続けることこそ、力を押し上げます。想定内のことだけをやっているうちは、まだまだ足りない。世界で活躍する選手を目指すなら、「もっと強くなりたい」「もっと高いレベルのプレーをするんだ」という貪欲な気持ちを忘れず、練習に取り組んでほしい。想像を超えた先にきっと、違う景色が見えてくるはずです。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:2017/12/17(日) 14:42
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