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困ったときに呼ばれる今野泰幸。ロシアW杯に34歳の居場所はあるか

2017/12/18(月) 8:00配信

webスポルティーバ

 終わってみれば、もどかしさだけが残る大会だった。東アジア王者を目指したEAFF E-1サッカー選手権。日本代表は宿敵・韓国代表に1-4と完敗を喫し、ホームで行なわれた大会で優勝を逃している。

【写真】小林悠、ロシア行き当確なのか?

 この大会で勝つことの意義はさておき、半年後に迫るワールドカップに向けた新戦力発掘という視点で見ても、大きな成果を得られたとは言いがたい。なかには目についた選手もいたが、欧州組を含めた「真のA代表」の牙城を崩せる選手がいたかと問われれば、力強く首を縦に振ることはできないだろう。

 北朝鮮戦でビッグセーブを連発し、勝利に貢献したGK中村航輔(柏レイソル)は、韓国戦での4失点で評価を下げてしまった。とりわけ直接フリーキックを2本決められたのは、心証を悪くしたに違いない。

 中国相手に躍動したFW小林悠(川崎フロンターレ)は、韓国戦でもPKで先制ゴールを奪取。しかし、その後はほとんどチャンスに絡めず、ストライカーとしての役割を果たせなかった。大会を通じて右サイド、トップ下、1トップ、左サイドと、攻撃的なポジションをすべてこなした汎用性の高さは評価に値するものの、ロシア行きの切符を手にするには、さらなるアピールが求められる。

 切れ味鋭いドリブルを生かし、3試合すべてに出場したFW伊東純也(柏レイソル)は、韓国戦でPKを奪うなど、求められる役割をこなした。ただし、同じドリブラーのFW乾貴士(エイバル)と比べれば、プレーの精度は勝っているとは言えず、インパクトを与えるほどの活躍はできなかった。

 3試合すべてでジョーカーとして起用されたFW川又堅碁(ジュビロ磐田)は、北朝鮮戦、中国戦と2試合でゴールに絡み、韓国戦でも終盤に惜しいシュートを放つなど、”使える”選手であることを印象づけた。もっとも、限られたチャンスで結果を出すことが求められるのがジョーカーであるとすれば、チャンスがあったにも関わらずゴールを奪えなかったことがマイナス査定となる。その意味で、こちらもアピールに成功できたとは言えない。

 よもやの右サイドバックとして起用されたDF植田直通(鹿島アントラーズ)は、意外と器用なところを示したが、今大会ではあくまで人材不足のなかでの緊急措置であり、ハリルホジッチ監督も、今後もここで使っていくとは考えていないだろう。やったこともないポジションなのだから致し方ないのだが、動きのぎこちなさは隠しようもなく、これからの半年間でモノにできるとも思えない。プレーの幅が広がったという意味では、植田にとってはよかったかもしれないが、戦力という意味では大きな期待はかけられないと思われる。

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最終更新:2017/12/18(月) 8:00
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