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コピペされる著作物、意外と守られない実態

2017/12/19(火) 5:15配信

東洋経済オンライン

 「やめられない、とまらない~♪ カルビー、かっぱえびせん♪」

 もはや説明不要、カルビーのロングセラー商品「かっぱえびせん」のCMコピー。老若男女を問わず、多くの日本人に耳慣れたメロディとフレーズです。そのキャッチコピーをめぐって法廷闘争が巻き起こりました。

 『週刊新潮』12月21日号に、「やめられない、とまらない!」のコピー考案者が、カルビーを相手に訴えを起こしたという記事が掲載されました。自身が広告代理店時代に考案したキャッチコピーなのに、カルビーの社員たちが思いついたものだということにされ、精神的な苦痛を被ったという内容です。

 東京地裁に訴訟が提起されたのは今年7月。損害賠償金額は1億5000万円とされています。これに対してカルビー側は「係争中につき、コメントは控えさせていただきます」と東洋経済の取材に答えています。訴えを起こしたコピー考案者の主張が通るのか否かは、司法の判断を待たなければならず、予断を許しません。

■複雑な知的財産の保護制度

 そもそもキャッチコピーとはどんな法律で守られているのでしょうか。特許、実用新案、登録商標、意匠、著作権など、知的財産権を保護する法律はたくさんありますが、キャッチコピーがどの法律で保護されるかということは、専門家でなければなかなかわかりません。

 「やめられない、とまらない!」はかっぱえびせんの代名詞ともいえます。一般的にキャッチフレーズを商標登録できないかとも考えられますが、特許庁は原則としてキャッチフレーズを商標としては認めないとしています。

 商標とは、自社の商品やサービスを他人のものと区別するためのマークやネーミングであり、「誰の商品か」や「どのサービスか」を認識できないキャッチフレーズ(標語)は保護の対象とはならないということです。

 実際、現在カルビーは「やめられない、とまらない/かっぱえびせん」を商品名として、商標登録しています。

 【2017年12月20日14時45分追記】記事初出時に「商標として保護されるためには『やめられない、とまらない! かっぱえびせん』を商品名にする必要がある」との誤った記述がありましたので、上記のように修正しました。

 そこで、キャッチフレーズが知的財産として保護されるとすると、可能性が残るのは著作権だということになります。

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最終更新:2017/12/20(水) 14:54
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