ここから本文です

唾液がもたらす「口の中」への小さからぬ影響

2017/12/23(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「唾液」あるいは「つば」と聞くと、「汚い」などのネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。

ところが近年では、唾液には虫歯を予防したり消化を促進したりする効果が多くわかってきています。筆者は、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることの1つが、唾液の驚くべき効果と唾液の質がなぜ重要なのかです。

■そもそも唾液とは何? 

 唾液とは唾液腺から口の中に分泌される液体です。人間1人あたり1日に1~1.5リットルも分泌されるといわれています。その99%以上は水分で成り立っています。水分にナトリウムやカリウム、リン、カルシウムなどの無機成分と、アミラーゼや免疫グロブリンA、ムチン、ラクトフェリンなどの有機成分が入っています。

 ベタベタしている唾液を粘液性唾液、比較的サラサラしている唾液を漿液性唾液と呼びます。粘液性唾液は交感神経系が作用することで分泌され、糖タンパクが多く含まれるためにベタベタとした感触になります。心身が刺激やストレスを受けたときに交感神経系が作用しますので、ベタベタした唾液が出ているときは、身体や心に何らかの刺激を受けているとも考えられるでしょう。

 一方、サラサラした唾液は、心身が穏やかな状態にあるときに作用しがちな副交感神経系によって分泌されることが多いです。水分が多く含まれていますので、べたつきがほとんどありません。また、粘液性唾液と比べると分泌される量も多いので、食事の消化吸収もよくなります。

 唾液の特筆すべき効果は主に5つです。

■唾液がすごい! 5つの効果

 (1)食べ物をのどに詰まらせない

 のどごしのよくない食べ物でも、唾液と一緒になることで、のどに詰まらせずに食べることができます。高齢者が食べ物をのどに詰まらせやすいのは、唾液分泌が加齢によって衰えるからです。乾燥した食べ物を食べるときやのどごしがよくない食べ物を食べるときは、水分をたっぷりと取ったほうがいいのです。

 (2)発声を助ける

1/3ページ

最終更新:2017/12/23(土) 6:00
東洋経済オンライン

東洋経済オンラインの前後の記事