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公安に検挙された「官邸のスパイ」が告白する驚愕の疑惑

2017/12/24(日) 6:00配信

現代ビジネス

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日本の中枢に属する情報組織・内閣情報調査室の元職員が語る衝撃の告白。北朝鮮や米国・ロシアの元工作員、公安警察への取材を重ねてきた報道記者・作家で『スリーパー 浸透工作員』の著者でもある竹内明氏が、日本社会の「水面下」で繰り広げられている諜報戦の実像に迫ります。
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ついにやってきた「運命の日」

 日本の中枢に属する情報機関、内閣情報調査室。その元職員である水谷俊夫氏(仮名)は、海外情報の勉強会で紹介されたロシア大使館員たちと付き合ううち、現金を渡されるようになった。

 カネには中毒性があった。やがて彼は、所属する内閣衛星情報センター、通称「ホシ」に送られてくる海外メディアの記事から、当たりさわりのない中国情勢の分析レポートを作成しては、ロシア側に渡すようになっていた。重要文書ではないとはいえ、内部文書であることに変わりはない。

 そんな綱渡りの生活を数年続けたある日、水谷との待ち合わせをロシア大使館員のベラノフがすっぽかした。水谷はまだ知らなかったが、彼らの動きは警視庁公安部外事一課、「ソトイチ」にマークされていたのだ。

 <ここまでの経緯は、こちらに詳述した→現代ビジネス「カネで堕ちた「官邸のスパイ」が公安に追いつめられるまで」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53858>

 「その後、ベラノフからは電話で『これからは会食を日曜日にしましょう』と言われたのですが、そのときにおかしいと思うべきでした。

 ベラノフは、すでに外事一課の動きに気づいていて、日曜日なら尾行が手薄になると判断していたのだと思います。何も知らずに脳天気だったのは私だけでした」

 水谷は唇を噛む。

 そして運命の日が訪れた。

 2007年12月9日、日曜日。水谷は都内の家を出て、待ち合わせの川崎に向かった。

 これまで、ロシア大使館員とは東京都内のレストランを利用していたのだが、この日は初めて多摩川の向こう、神奈川県内の店を指定された。

 なぜ、川崎なのだろう――。

 水谷は、胸騒ぎを覚えながら電車に揺られた。

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最終更新:2017/12/24(日) 10:40
現代ビジネス

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