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マナー講師に聞く 「年賀状」の基本ルールとワンランクアップのポイント

2017/12/27(水) 6:10配信

オトナンサー

 今年も年の瀬が近づいてきました。「もうそろそろ、年賀状の準備を」と考えている人も多いのではないでしょうか。そのルールやマナーについては普段、特別に意識することはないかもしれませんが、旧年中の感謝を伝え、新年のご健康やご活躍を願う意味合いがある年賀状です。ここで一度、その基本のマナーをマスターしましょう。

 オトナンサー編集部では、心をカタチにするマナーの専門家として国内外における著書70冊以上、テレビなどの各種メディアに出演し、NHK大河ドラマや映画などのマナー監修を通して多くの俳優や女優にもマナー指導を行うマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに聞きました。

「新年あけまして~」は意味が重複

Q.まず、年賀状の「あいさつ文」で気を付けるべきことを教えてください。

西出さん「新年を祝う気持ちを表す際に、『新年あけましておめでとうございます』は、間違いです。『新年』という言葉には既に、年が『明ける』という意味が含まれているとされており、重複していることになるのです。ここでは、『新年おめでとうございます』『あけましておめでとうございます』とします。また、英文で年賀状に『A HAPPY NEW YEAR』と書くのも間違いです。年賀状には『A』は不要で、正しくは『HAPPY NEW YEAR』となります。冠詞の『A』は『良いお年を』という意味の『Have a happy new year』などに付けます」

Q.目上の人へのあいさつ文で注意すべきポイントはありますか。

西出さん「目上の方には敬いの気持ちを込めて、『謹んで新年のお慶びを申し上げます』といった丁寧なお祝いの言葉で伝えます。祝い文句の『謹賀新年』でもオーケー。ただし『賀正』『迎春』などの祝い文句は、目上の方には控えることをオススメします。賀正は『新年を祝う』、迎春は『新年を迎える』という意味になるため、謹賀新年よりも敬いの気持ちが表現されていないと感じられるのです」

Q.次に「本文」を書く時に気を付けるべきことは何でしょうか。

西出さん「旧年の御礼を伝える際に『去年』と書くのは控えた方がよいですね。ここでは『昨年』『旧年』と書くようにします。『去』と書いてしまうと『去る』となり、新年にふさわしくないと思う方もおられます。同様に『枯れる』『失う』などマイナスな印象につながる言葉を使用しない配慮もマナーです。また、年賀状は句読点を打ちません。本来、文章を書く時に句読点はありませんでした。しかし『読みにくい』『誤った意味に取られる』などの理由から、句読点を打って子どもでも読めるようにしたのです。すなわち、句読点は相手の立場に立ったマナーと言えますが、句読点は『区切る』であることから、縁起を担ぐ日本人の考え方として、特にお祝い事では打たない方がよいとされています。年賀状は新年を祝う年始のごあいさつの一種であり『年初めに区切りはつけない』となるわけです。そこで、普段読点を打つ箇所は半角スペースを空け、句点を打つ箇所は何も書かずに次の文字を改行して書き始めることで、句読点がなくても読みやすくなります」

Q.ほかに気を付けるべきことはありますか。

西出さん「日付の書き方です。『元旦』と『元日』では意味が異なります。元旦は、1月1日の朝を、元日は1月1日を指します。よって本来、1月1日の午前中に年賀状が届くことを前提に『元旦』と書くべきなのですが、郵便配達の時間帯は地域によってさまざまなので、厳密に実行することは難しいでしょう。これを知った上で、元旦とするか元日とするかは自由ですが、元旦や元日と書いた上に『1月1日』と書くのはNGです。それぞれに1月1日の意味があるので重複してしまいます。また、宛先と差出人の郵便番号も書きましょう。これは、受け取る人と郵便局の職員に対するマナーの一つです」

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最終更新:2017/12/27(水) 7:41
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