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今、「おじさんのいないSNS」はどこにあるのか

2017/12/28(木) 14:00配信

現代ビジネス

あらゆるサービスは必ずダサくなる

 あらゆるサービスは出てきた当初はいつも新しく、アーリーアダプター層や若者層を中心に使われていく。

 しかし、キャズム(初期の市場とメジャーの市場の間にある深い溝)を越えるとサービスは拡大していき、他の年齢層にも使われるようになる。中高年に使われるようになって初めてサービスが普及したと言える状態となる。

 サービスの拡大はすべてのサービスにおける最終目標だ。ところが、サービスが拡大すると大人世代も使い始めるようになり、その結果10代が離れていってしまうというジレンマが生まれる。

 先に使い始めていた10代にとっては、「我々の空間におじさんが入ってきた」と苦々しく感じられることになり、「おじさんLINE」「Facebookおじさん」と大人世代の使い方を揶揄するようになるのだ。

 たとえば世界一のSNSであるFacebookもこのジレンマから逃れられていないが、自国では10代離れが叫ばれつつも新興国における利用を伸ばし、結果的に世界中で20億人のユーザーを抱えるなど拡大を続けている。

 同時に、InstagramやWhatsappなどの勢いがあるサービスを買収することによって若者層を取り込もうとしている。

 現在10代20代中心に使われているSNSと言えば、TwitterやInstagramが例として挙げられる。このようなサービスにも大人世代が大量に入ってきたら、若者はこぞって出ていってしまう可能性が高い。

 大人世代が当たり前に利用するようになったとき、もう10代はそのサービスにはいないだろう。そしてまだ大人が目をつけていない新しいサービスを使っているはずだ。

 参考までに、今、若者たちは、具体的には以下のようなサービスにいる。

 ・SHOWROOM
アイドルやタレントの配信が無料で見られ、誰でも生配信が可能なライブ配信プラットフォーム。視聴者はアバターを通じて配信者とコミュニケーションしたり、有料で購入できるギフトを“投げ銭(ギフティング)”することもできる。

 ・LINE LIVE
LINE IDやTwitter IDを用いてライブ配信ができるサービス。配信者はLIVEスタンプを用いて動画をリアルタイムに加工したり、視聴者はコメント・ハート・ギフトアイテムなどを配信者に送ることができる。

 ・Tik Tok ※リンクはiTunesのAppページ
ショート音楽動画コミュニティ。友だちができたり、音楽や動画が作成できる。リップシンク動画(口パク動画)で知られる。

 ・nana
音楽でつながるコミュニティアプリ。歌声や演奏などの録音やコラボが簡単にできる。

 メディアでは、すでに「インスタおじさん」という言葉も使われ始めている。でも、揶揄されても腐らないでほしい。SNSの歴史から考えれば、「おじさんの多いSNS」から「おじさんのいないSNS」に若者が移ることは、当然なのだから。

高橋 暁子

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最終更新:2017/12/28(木) 17:10
現代ビジネス

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