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J1札幌がペトロヴィッチ新体制に託す理由 気鋭の社長が狙う「次のステップ」への挑戦

2017/12/30(土) 19:40配信

Football ZONE web

クラブ史上最高タイの11位も監督交代を決断

 北海道コンサドーレ札幌の新指揮官に、浦和レッズ前監督のミハイロ・ペトロヴィッチ氏が就任する。今オフ、いくつものクラブで新体制への移行が行われたが、そのなかでも最も注目を集める人事の一つと言っていいだろう。

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 ペトロヴィッチ氏の特徴と言えば、やはりサンフレッチェ広島や浦和レッズで見せた攻撃的なパスサッカーだ。2013年3月の就任当初から「クリエイティブなサッカーでお客さんを楽しませたい」との理想を掲げてきた野々村芳和社長のスタンスとも、完全に合致する人選である。

 とはいえ、世間的には疑問視する向きもあるのではないだろうか。なにしろ前任の四方田修平監督は、この2シーズンでJ2優勝、クラブ史上最高タイとなるJ1での11位フィニッシュという大きな成果を挙げている。“結果がすべて”と言われるプロの世界で確かな結果を残しており、わざわざそこに変化をつける必要があるのか――と。

 だが、野々村社長は「必要がある」と断言する。

 必要性の前提として間違えてはいけないのは、このマネジメントが単なる監督交代ではないというところだ。野々村社長は次のように続ける。

「より上を目指すにはミシャが適任」

「四方田前監督の戦績が素晴らしいという評価は絶対に揺らがない。ただし、札幌が次のステップに進んでいくなかで、チームはもちろんだけれど、その四方田前監督にもさらなる成長をしてもらうという意味でも、彼のチームを土台とし、そこにミシャ(ペトロヴィッチ氏の愛称)を加えるというのが正しい表現」

 野々村社長が狙う「次のステップ」とは、「毎年ギリギリの立ち位置で、J1でなんとか生き残っていこうというのならば、現状の戦い方でしぶとくやっていくのもいい。でも、目指しているのはそこではない。より上を目指すならば、自分たちでボールとゲームをコントロールするところも身に着けていかなければいけない。それをやるには、ミシャが適任だと確信している」

 また、こうも付け加える。

「四方田前監督の堅実かつ、相手の長所と短所を踏まえながら我慢強く戦う手法は、ある種、ミシャにはない部分。その意味でも、四方田前監督がミシャをサポートする体制というのは非常にいいコンビネーションになると考えている」

 そして、再び“一般的な視点”に立ち返ると、四方田前監督が好成績を残し、2017年シーズンも3連勝という最高の形で締め括った。敢えてここで監督交代というリスクを取らずとも、もう1シーズン、四方田体制を維持してから判断したほうが無難ではないか――という考え方もある。だが、これについても野々村社長は、キッパリと言いきる。

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最終更新:2017/12/30(土) 22:53
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