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影のMVPは順天堂・花澤だった――箱根駅伝「TVに映らなかった名場面」復路編

1/4(木) 9:00配信

文春オンライン

 青山学院大の4連覇で幕を閉じた第94回箱根駅伝。筋金入りの駅伝好き集団「EKIDEN News」( @EKIDEN_News )の西本武司さん、駅伝マニアさん、ポールさんが、TVを見ているだけじゃわからない“細かすぎる名場面”を語り合う。復路編は6区山下り、シューズの話からスタート! (全2回 「 往路編 」も公開中)

【写真】駒大・工藤はこの後フラフラに……

◆ ◆ ◆

【6区】なぜナイキの新シューズをはかなかったのか

マニア 6区はやはり青山学院の小野田勇次。58分03秒と区間記録まであと2秒に迫る素晴らしい走りでした。金栗杯(箱根駅伝のMVP)は同じ青学で7区を走った林奎介に持っていかれましたが、青学優勝の起爆剤は小野田に間違いない。

西本 僕は東洋大学の下りに注目していました。東洋はナイキの「ヴェイパーフライ4%」というシューズをこれまでもほとんどの選手がはいているのです。今までランニングシューズは薄いソールがいいとされてきましたが、その常識を覆す厚底のシューズなんです。それによって往路を制したといっても過言ではないのですが、実は東洋のなかで5区の田中龍誠選手、6区の今西駿介選手の山担当の選手だけ履いていなかったんです。山を下った後の平地は上り坂のように感じ、足が動かなくなるらしい。でも、ここが6区攻略の鍵でもあるのですが、ヴェイパーフライ4%を履いた選手に聞くと、山を降りて箱根湯本の駅を越えても脚が残っていると。それだけ山下りに適した靴なのに、どうして履かなかったのか。

 ゴール後、大手町で関係者と「なぜ今西選手はヴェイパーフライを履かなかったのか」と話題になったんですが、あれは合う、合わないが分かれるシューズらしい。誰でも速くなれるというわけではなく、シューズの良さを生かせない選手もいる。多分、今西選手にはヴェイパーフライは合わなかったんじゃないかと。

【7区】駒大・工藤の粘りの走りに拍手

ポール 僕はニューイヤー駅伝から箱根駅伝まで、ほとんどの選手の走りをみましたが、青学の林の走りがダントツで良かったと思いました。動く歩道を走ってるようななめらかな走りなんですよ。

西本 僕は駒澤大学の工藤有生です。途中からフラフラになったのをテレビで見た方も多いんじゃないでしょうか。小田原中継所で見たときはなんて素晴らしい肉体なんだと感動しました。海外選手と並んでも遜色のない体格と、立派で美しい脚の筋肉。本来ならエース区間の2区にエントリーされてもいいぐらいの選手です。

 その工藤がタスキを受ける写真を撮って新幹線に乗っていたところ(ニューイヤー駅伝観戦中に走って脚を負傷したため、復路は小田原から東京に直行)、工藤が蛇行を始めたというのを聞き、驚愕しました。あれだけフラフラだと止められてもおかしくない。でも、これはあまり指摘されてないけど、順位を落とさなかったのはすごい!

ポール 残り10kmほどを残してあの状態ですからね。あれが18km地点とかならまだ分かるんですけど。

西本 あれが駅伝主将としての姿です。底力がある選手なので、意地で走り抜けることができた。ツイッターでも先頭争いとは無縁なのに、瞬間的に工藤の名前がトレンド入りしました。

駒澤大 工藤有生が気迫の走り‼︎
大八木監督「4年生最後だよ!」 #箱根駅伝 #7区

― EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2018年1月3日 マニア 僕はポールさんと同じく林ですね。ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太の記録を更新し、MVPも獲得したんですが、実は駅伝初出場なんです。だからみんなそこまで走るとは思っていなかった。でも、言わせてもらいたいのは栃木県で行われた「高根沢町元気あっぷハーフマラソン」で、‪1時‬間3分45秒で3位に入っている。さらに11月に行われた世田谷246マラソンで日本人トップを取っているんですよね。着実にステップアップしていて、僕はこれらのレースを見て、今年の箱根はやるはずだと確信してました。そもそも高根沢ハーフは池田生成(青学→引退)、下田裕太(青学)、渡邊利典(青学→GMO)など、箱根駅伝で活躍してきた青学の選手たちが、このレースをきっかけにブレイクしていったレースなんですよ。だから林も当然来るという兆しがあった。

西本 マニアさんはメディアで唯一、林の高根沢ハーフの成績を暗記して言える人です(笑)。ただこの記事を見て、「高根沢ハーフを見ればいいんだ」と思った皆さん。残念ながら、今年から大会日程が変わったため、青学は出ないこととなりました。

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最終更新:1/4(木) 13:57
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