ここから本文です

「筋トレしても効果のない人」の大いなる誤解

1/6(土) 10:30配信

東洋経済オンライン

新年を迎えて心機一転何かを始めようと思ったときに、体を鍛えることを考える人も多いのではないだろうか。厚生労働省委託「健康意識に関する調査」によると、日本人の約半数が体力の衰えに不安を感じているという結果が出ている。
筋肉は30代に入ると毎年1%ずつ減ると言われ、体脂肪率を測るまでもなく体形は崩れゆく。それでも運動のための数時間がつくれないとなると、選択肢は必然的に、自宅で、短時間でできることに絞られ、筋トレの時間効率のよさが際立つ。柔道全日本男子の体力強化部門長としてオリンピックメダリストを指導した著者が『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』に紹介した、筋トレ以前に知っておくべきことを一部公開する。

■筋トレは筋肉を大きくする「前提条件」でしかない

 まず、基本的な体の仕組みから申し上げましょう。

 筋肉はつねに体内で合成され、逆に分解もされています。合成の勝る人は筋肉がつき、分解の勝る人はつきません。そのバランスが今の体形。これを変えて筋肉をつけ脂肪を減らすには適切なトレーニング、そして適切な栄養と休息が必要です。

 トレーニングをすると、まず脳はいつもより「力を出した」「伸ばされた」「疲れた」などの情報を受け取ります。その「刺激」に体がどう反応するかはトレーニングの強度次第。対応できそうな強度なら体は一致団結し、同じような刺激を受けても対処できるよう筋肉を変化させ始めます。

 大まかに、以下のような反応が起きます。

(1)いつもより力を出した
 →力が必要なので筋線維を太くする
(2)いつもより伸ばされた
 →長さが必要なので筋肉の柔軟性を増す
(3)いつもより疲れた
 →スタミナが必要なのでエネルギー産生を高める
 トレーニングで体を変えるには、このように「自分がどうなりたいか」を踏まえて適切に刺激をし、反応を引き出すことが必要なのです。

 激しすぎるトレーニングで強烈な刺激を受けると、筋肉はそれ以上破壊されないために硬くなります。そして炎症を起こすなどして修復に特化する状態に。これは打撲や肉離れといったケガに近い状態です。

1/4ページ