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コート姿がカッコ悪い人とカッコいい人の差

1/7(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 真冬の中で通勤するビジネスパーソンに欠かせないアイテムがコートです。そんなコートからジャケットがはみ出たビジネスパーソンを見掛けることはありませんか? 

 スーツに私服のコートを羽織ったとき、この現象は起こりえます。節約志向の若手が、週末・ビジネスコートの兼用を画策した場合も同様です。どちらもそのコートの役割を誤解し、「デザイン・素材・価格」で選んでしまった結果だと私は見ています。着用時間が短いからこそ、ビジネスマンのコートに対する意識はスーツほど高くないのかもしれません。

 私は、プロの目線でユニクロもカッコよく! をモットーに、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行してきました。そんな私からは、「コート選びの最適解」を見落としたビジネスマンがいまだ多いように見えます。

■ビジネスコートに求められる2つの条件

 チェスターコート、ステンカラーコート、トレンチコート。ビジネスコートの代表格ともいえるこれらの呼び名はデザインを表した名称です。だからこそ、チェスターコートであっても、ジャケットを羽織れないほど細身のタイプが存在します。つまり、デザイン的にはビジネスコートに見えても、ジャケットを合わせない週末専用コートが混在しています。

 このような間違いを避けるため、デザイン・素材以前に、そのコートの役割を見極める必要があります。役割から考えたとき、コートは2種類に分けられます。ジャケットの上に羽織ることを前提とした「オーバーコート」、ジャケットとコートの役割を同時に果たす「アウターコート」の2つです。

 週末専用のアウターコートに比べ、ビジネスジャケットに羽織るオーバーコートは、以下2つの条件を満たしています。ひとつは、ジャケットが完全に隠れるコート丈であること。もうひとつは、コートの中でジャケットの袖が詰まらないことです。

 どんなにスタイリッシュな細身のデザインであっても、合わせたジャケットがシワになってしまうアウターコートでは、ビジネスファッションとして成立しません。だからこそ、オーバーコートの役割を果たすタイプを選びます。では一体、どんなデザインが選択肢に挙がるのでしょうか? 

■デザインは襟型と質感の掛け算

 オーバーコートのデザインは、襟型と質感で9割決まります。たとえば、ここ数年で定番化したチェスターコート。ジャケットと同じく開襟を特徴としたこの型は、ウールやカシミヤなど天然素材でフェルトの質感が基本形です。また、軍服の上に羽織ったことをルーツとするトレンチコートは、レインコート同様、生地を薄くする代わりに熱を逃がさない技術繊維を活用したテック素材が基本形です。

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