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コウチーニョ電撃移籍で浮かび上がるひとつの疑問…「だれがこのタイミングでの獲得を望んだのか」

1/8(月) 18:08配信

SOCCER DIGEST Web

スペイン紙の副編集長が“真実”を語る。

 現地時間1月6日、フィリッペ・コウチーニョのバルセロナ入団発表が正式に行なわれ、クラブ史上最高額でのメガスターの獲得にバルセロナの街は沸いている。ただ今回の移籍、冷静に考えると、ふとひとつの疑問が浮かび上がる。

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 そもそもだれが、このタイミングでの獲得を望んだのか――。

 このブラジル代表MFを獲得するための交渉は、現在バルサを率いるエルネスト・バルベルデが監督に就任する前からスタートしていた。したがって、この新指揮官がシーズン途中での獲得を強く要求するほど、コウチーニョの獲得に固執していたとは思えない。

 チームが不振に喘いでいたのならまだ理解できる。だが、バルサはここまで公式戦で無敗を貫き、リーガ・エスパニョーラでは2位以下に大差をつけて首位を走っている。さらに言えば、リバプールが高額な移籍金を要求するのは目に見えていただけに、シーズン途中で獲得に踏み切るリスクは小さくなく、しかも獲得できたところで、今シーズンのチャンピオンズ・リーグでは起用できないのだ。

 だからこそ、「なぜこのタイミングで?」と首を傾げてしまうのだが、この素朴な疑問に答えているのが、スペイン紙『Mundo Deportivo』の副編集長、フランセスク・アギレル記者だ。

 アギレル記者は、「コウチーニョはリオネル・メッシが希望した補強だ」と明言する。メッシがバルサとの契約を延長するにあたり、クラブ側に要求した条件のひとつが、「他のクラブに対抗できる競争力を備えた選手補強」だった。

 アギレル記者は、メッシがそのことをクラブに依頼した日まで報じている。

 2017年11月24日、バルセロナ市内にある旧ビール工場にて、メッシがゴールデンシュー(欧州最多得点)のトロフィーを、前年の受賞者であるルイス・スアレスから受け取ったこの日、直接ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長に、コウチーニョを獲得してほしいと伝えたという。そしてバルトメウ会長はこのとき、「その望みを叶えるための最大限の努力をする」と約束したのだった。

 実際、バルサ側はコウチーニョ獲得のためにあらゆる方策を尽くしたと言われているが、話はそこで終わらない。クラブ側に任せておくだけでなく、メッシはコウチーニョをみずから説得してもいたというのだ。

 アギレル記者の記事によれば、メッシはコウチーニョのリバプール時代のチームメイトであるスアレスとともに、コウチーニョに電話をかけ、「カンプ・ノウで待っているから」と伝えたのだという。

 コウチーニョが今後5年半の間にバルサから受け取るはずだったサラリーの中から1500万ユーロの受け取りを放棄し、バルサとリバプールの希望額を埋めたのも、バルサがクラブ史上最高額となる1億6000万ユーロ(約208億円)もの大金を投じてこの時期に獲得に動いたのも、その裏にはメッシの存在があった。

 今シーズンもピッチの上で異次元のパフォーマンスを見せるメッシ。改めてその存在感の大きさを示したと言えるだろう。

文●山本美智子(フリーライター)

最終更新:1/8(月) 18:35
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