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スピード勝負の時代に京大式「深く考える」が重要な理由

1/8(月) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 要約者レビュー

 スピード至上主義ともいえる現在、「頭の良さ=スピード」ととらえていないだろうか。しかし、著者は「即応即答では深く考える力はつかない」と一刀両断している。正解が決まっているクイズでもない限り、パッとそれらしい答えを述べるのは、単なる脊髄反射の可能性もあるからだという。

 著者は元AI研究者で、現在は京都大学デザイン学ユニット特定教授として「システムデザイン」「知識情報処理」「不便益」を研究している。「京大先生図鑑」というウェブサイトにも取り上げられ、そのユニークな講義が学生たちの間で人気だという。そんな著者が、本書『京大式DEEP THINKING』では「深い思考(=DEEP THINKING)」をテーマに縦横無尽に論を展開している。2017年11月1日に出版業界有志とフライヤーで開催した、ビジネス書販売決起集会のビブリオバトルで見事準優勝を獲得した、注目の一冊だ。

 「深く考える」を促す本書に向き合う中で、「本当にそうだろうか」と思いを巡らせる。この試行錯誤を積み重ねられるかどうかが、深く考え、真の課題と解決法を導き出す力の習得の分水嶺になるといってよい。だから読者のみなさんには、「答えがすぐ見えない」と感じて途中で放り出さずに、腰を据えて「思考の広がりと奥行き」を体感してほしい。やがて著者の考察に「実感」が伴い、「なるほど」と思い至ることだろう。考え抜く力は一生モノ。普段深く考える時間がなかなかとれない。そんな多忙極まるビジネスパーソンにこそ、本書をきっかけに、果てのない思考の海に深く潜ってみてほしい。(松尾美里)

● 本書の要点

 (1) 「深く考える」営みこそ、人間の個性であり一番の強みである。「深く考える」とは、未知のものについてそれが何なのかを考え抜き、新しい概念を自分の中に形成することや、既知のものに新たな側面を見つけようと思案することを指す。
(2) 深く考えた末に得られた答えや着想は、価値あるユニークさを伴う可能性が高い。
(3) 思考という経験を可視化するためには、鉛筆が最適なツールとなる。紙の上に残った思考の履歴と向き合っていくと、思いがけない新鮮な発見にたどり着く。

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