ここから本文です

広島 高卒10年目でMVPに輝いた丸佳浩のルーキー時代vol.1

1/9(火) 6:03配信

広島アスリートマガジン

今から10年前、高校生ドラフト3巡目でカープに入団した丸佳浩。
俊足巧打の外野手として期待されていた19歳ルーキは、1年目から二軍で出場機会を多く与えられ、非凡な打撃センスを発揮していた。
丸がプロ1年目の08年、夏場に行ったルーキーインタビューでは、プロでの戸惑いと課題、高校時代の思い出などを語ってくれた。

[広島アスリートマガジン 2008年9月号掲載]

*  *  *  *  *  *

この世界はポジティブじゃないと やっていけない

─ 4月から約1カ月半、戦列を離れましたが、復帰後は打撃好調です。

「打席の中での考え方が変わったことが大きいと思います。プロでも高校の頃のテンションのままでやっちゃっていました。離脱するまで『絶対打つ』という気持ちが強すぎてガチガチになっていました。緊張というよりも自分で余計なプレッシャーをかけてしまって、変に力が入りまくっていました。高校の場合は夏の県予選で負けたら終わりですが、プロは違います。リーグ戦なので、今日負けても、明日また試合は続いていきますからね」


─ そう思えるきっかけとなったことはあるのでしょうか?

「三軍にいた時に練習場に貼られていた成績表で『10打席2安打』という自分の数字を見て『情けねぇな』と思い、同時にこのままではいけないと感じました。どうにかしなければと考えていたら、『もっと楽な気持ちで思い切ってやろう』と考えるようになりました。
プロは結果を出さないといけないですけど、『自分が打てなくてもチームが勝てばいい。失敗しても打てなくても別にいいや』って思えたんです。この世界はポジティブじゃないとやっていけないですから」


─ 打撃面においてコンスタントに数字を残されているのは、守備面の向上も影響しているのでしょうか?

「キャンプではバッティングで目立とうと思っていたのですが、今考えるとバッティングはどうしても結果のでないときがあるものです。そういう(調子が悪い)時に自分が何でチームに貢献できるかといったら、それはやっぱり守備だと思うんです。ある程度守備ができていないと、スタメンでは使ってもらえないと思います。朝山さん(当時二軍外野守備走塁コーチ兼打撃コーチ補佐)の特守を受けて、ある程度守れるようになったので、使ってもらえる幅というものが広くなったのかなと思います」


─ ご自身の中で守備の成長を感じていますか?

「そうですね。まだまだですけど、今はそれなりにしっかりできているという実感はあります。まだたまに出てしまうのですが、最初の頃は打球のスピードに合わせて追う高校時代の悪い癖が出てしまっていました」


─ 次第に二軍でスタメン出場の機会が増え、1番や3番、5番など中軸を任されることも多くなりました。

「3番や5番だったらチャンスで回ってくることが多くなったのですが、三塁に走者がいれば外野フライでも打点を挙げられると考えられるし、一塁に足の速い走者がいたらストレート系の球が多くなるので、狙い球を絞りやすくなります。そういった点を踏まえると、自分にとっては塁に走者がいる時の方が、より余裕を持って打席に入ることができます」






(広島アスリートマガジン2018年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)



▼ 丸佳浩(まるよしひろ)
1989年4月11日生、千葉県出身。07年高校生ドラフト3巡目で広島入団。
プロ4年目の11年に131試合に出場し一軍定着。13年には菊池涼介とのキクマルコンビでチームを牽引し盗塁王を獲得。14年は初の打率3割をマークし、2年連続Aクラス入りに貢献。センターのポジションを確実なものとする。その後も年々レベルアップし、16年から不動の3番打者に定着。17年は勝負強い打撃でリーグ連覇に大きく貢献し、MVPに輝いた。



*  *  *  *  *  *


広島アスリートマガジン2018年1月号は、広島の主要書店および主要ネットショップでご購入いただけます。ぜひご覧ください。

広島アスリートマガジン編集部

記事提供社からのご案内(外部サイト)

広島アスリートマガジン

株式会社サンフィールド

毎月25日発売

定価800円(税込)

毎月カープ選手の独占インタビューを掲載!
独自の視点で構成する企画ページは必見!
OB大野豊氏のコラムも絶賛連載中