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ビットコイン価格が急落した原因は先物取引の開始だ

1/11(木) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 2017年12月下旬に、ビットコイン価格が急落した。

 以下では、この原因は、先物取引の導入にあったとの仮説を提示する。

 先物売りが可能になったことによって、弱気見通しが市場に反映されるようになったのだ。

● 昨年12月下旬 過去最大の下げ幅を記録

 ビットコインの現物価格は、2017年11月後半から上昇を続け、12月19日には1ビットコインあたりほぼ1万9000ドルになっていた(注)。

 ところが、12月20日に急落した。12月23日には、一時1万2000ドルになった。約7000ドルという下落幅は、いうまでもなく、過去最大のものだ(図表1参照)。

 なぜこのような急激な価格下落が起きたのか?

 この期間にどこかの国が規制を強化したというようなことはない。

 上記の期間に起こった重要な事件は、18日にシカゴ先物取引所(CME)がビットコインの先物取引を始めたことだ。

 これが価格低下の原因になったとしか考えようがない。

 ◆図表1:ビットコインの価格推移(単位ドル)

 (注)ここで「ビットコインの現物価格」とは、シカゴオプション取引所(CBOE)が参照するビットコイン価格指数GXBTを指す。

● 先物取引がスタート 先物の下落が先導し価格を下げた

 価格下落過程を先導したのは、先物の取引だった。

 このことをCBOEのデータでみると、図表2に示すとおりだ。

 12月15日頃は先物も現物も価格は上昇、15日には先物プレミアムだった(先物価格が現物価格より高かった)。

 現物は16日にも上昇。先物は18日に最高値をつけた。

 現物は19日にも上昇。しかし、この日、先物価格は下落し、先物ディスカウントになった(先物価格が現物価格より低くなった)。

 20日には、現物も下落。先物価格は依然として現物価格より低かった。

 繰り返せば、先物が18日のピークの後、19日に下落した。この日は、現物はまだ上昇を続けており、プレミアムがマイナスになった。そして、翌日から現物の価格も下落したのだ。

 だから、先物が価格下落を先導したのは明らかだ。

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