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婚活女性を骨抜きにする「アラフィフ男」の策

1/11(木) 5:00配信

東洋経済オンライン

 「横田さんとのお付き合いは、どう?」

 昨年10月に見合いをし、交際に入っていた横田徹(46歳、仮名)との交際状況を聞くと武井由美(39歳、仮名)は、いったん口ごもり、とても言い出しづらそうに、こう切り出した。

■なぜ“交際終了”となった相手と? 

 「横田さんとメールのやり取りはしているんですが、最近はあまりお会いしていなくて。それで、あの実は……佐伯さん(49歳、仮名)と復活したというか。1カ月くらい前にメールをいただいて、ここのところ頻繁にお会いしているんです。なんだかこちらがうまくいきそうで……」

 「えっ?  佐伯さんって、あの“交際終了”になった佐伯さん?」

 「はい」

 佐伯は8月に見合いをした相手だ。交際に入ったのだが、5回会ったところで向こうから“交際終了”を出してきた。彼女は、見合い直後から彼に夢中になっていたので、そのときは見ていて気の毒なくらい落ち込んでいた。

 横田とは佐伯との交際が終わった直後に見合いをし、交際に入っていた。横田と交際していたはずの由美が、なぜ“交際終了”になった佐伯とまた会っているのか? 

 そもそも交際終了になった相手に連絡を入れるのは、結婚相談所内ではタブーな行為とされている。放置すればストーカー行為にもつながるからだ。ペナルティが科される場合もある。

 由美もルール違反だとわかっていたから、私には黙って佐伯に会っていたのだろう。ただ、大好きだったのに振られた相手からの連絡。ルール違反だとわかっていても、二つ返事で会いに行ったに違いない。

 「実は、最近結婚の話も出てきているんです」

 由美はうれしさを押し殺すように言った。

 好きな相手との結婚。本来なら手放しで喜ぶべきことだ。しかし今回のケースはいかがなものか。ルール違反もさることながら、佐伯の取った行動が私にはどうも腑に落ちなかった。最初から、交際終了にした後に由美に連絡を入れるつもりではなかったのか? 

 「佐伯さんは、相談所にまだ登録しているの?」

 「はい、でも今は休会しているって言ってました」

 なるほど。彼のもくろみが見えた気がした。見合いをして結婚できそうな女性に当たりをつけ、いったん交際を終了させてから自分は“休会”をする。休会している会員に関して相談所は、活動状況を把握、管理しなくなる。交際終了した女性に再び連絡を取っていることも知らないだろうし、“休会”からそのまま“退会”をしたとしても、相談所は結婚を決めての退会だとは思わない。由美と結婚までたどりつけなかったら、休会を解除してまた活動を復活させればいい。

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