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「日払い給料」正社員にも広がる スマホなどでお手軽、若者にも大人気のワケ

1/14(日) 8:10配信

NIKKEI STYLE

 働いた分だけいつでも給料を払います――。月給が一般的だった正社員にも、パートやアルバイトのように働いた数日分を分割して、給料日前に払う動きがじわり広がっている。利用者には「物入りな月末前に便利」「仕事の報酬感が高まる」と好評。従業員の離職や人手不足への対策という会社側の狙いもあるようだ。

 「あれっ、3000円しかないや」。友人と食事にいこうと財布をのぞくと心もとない。そんな時、スマートフォン(スマホ)を操作するだけで、働いた分の給料の一部を金融機関のATMで受け取れる。通常の給料支給日の前にだ。

 焼き肉やお好み焼き店を国内外に開くスピル(千葉市)の社員、阿南光啓さんは、同社の給料前払いサービス「My給」を活用する。「月の半ばに2、3万円足りないからといって、人付き合いを欠かすのは残念。貯金を崩すまではしたくないが、その月に自分で稼いだ分ならOK」と話す。

■「前借り」の後ろめたさなく

 日払い・週払いに近い同社のMy給はパート・アルバイトだけでなく正社員も使える。勤怠管理システム開発のキズナジャパン(東京・千代田)のシステムを使うため、社員が働き、残業した時間も正確に把握。そのデータを基にしているため、働いた分の給料の範囲で柔軟に支給できる。会社からの前借りとか、上司や友人に借りるといった後ろめたさはない。

 穂崎芳幸社長は「誰がどれくらい使っているかは私も知らない。でも給料日を待たず、必要なときに自分が働いた金を使えるのは社員の活力につながる」と話す。同社は月に10日休暇を取れる制度の導入など、様々な働き方の提供に力を入れている。My給制度もその一環で取り入れた。

 「おっ、常習犯」。ビルの外壁調査、塗装・清掃のフリーウォール(東京・世田谷、社員20人)の浜田裕亮社長は冗談を交えながら日給を受け取りにきた20代の男性社員に数万円を手渡す。同社は月給を基本に、日払いでも給料を受け取れる制度を持つ。男性社員は「趣味のバンドの楽器修理やスタジオ代など、思わぬ出費に使えるのがいい」。規定の書類を社長に提出する必要はあるが、その場で現金で受け取れる。

 天候や受注状況で作業日数が変動することもあり、「月により給料が変わる」(浜田社長)。月給でまとめて受け取る社員もいるが、日給を分散して受け取れる形を選ぶ人が多い。「いっぱい働いた月に、あえて給料日前に日給を受け取ると、自分が働いた分だと達成感を味わえる」と別の男性社員は話す。

 東京都民銀行は2005年にインターネットを活用した給料前払いサービス「前給」を始めた。仕組みは導入企業ごとに異なるが基本、その月の働いた分を、給料日の前に給与口座宛てに振り込むという内容だ。「月1回の支給日を待っていたら夏休みが終わってしまうよ」。取引先のアルバイト学生のこぼした愚痴を聞きつけてきた商品開発担当者が発案した。

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最終更新:1/14(日) 8:10
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