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伊達公子が全豪オープンテニスを展望「勢いのある杉田くんが楽しみ」

1/14(日) 17:50配信

webスポルティーバ

 シーズン最初のグランドスラムである全豪オープンテニスが、1月15日から28日までオーストラリア・メルボルンで開催される。日本から真夏の南半球へ、2018年のテニスシーズンの開幕を告げるテニス4大メジャー大会の初戦となるこの地を、元プロテニスプレーヤーの伊達公子さんが再訪する。伊達さんは、2017年9月に46歳で“2度目”の引退をし、2018年からは“WOWOWテニス アンバサダー”を務めることになった。

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「選手としてではなく、形を変えたけど、グランドスラムにまた行けることは純粋に嬉しい。素直に感じたままを伝えたい」

 かつて伊達さんにとって、全豪は「戦いやすい場所。勝てる可能性のあるグランドスラム」という位置付けだったという。そのなかでも、特に1994年大会が印象に残っている。

「やっぱりセミファイナルに進出した94年が印象に残っています。あの年は、大会に入る前から、誰と対戦したとしても負ける気がしなかった。ボールをミスする感覚がなかったので、ラケットを振れば入る、そんな感覚があった年でしたね(笑)。

それでも、(シュテフィ・)グラフにはかなわなかったという現実はありましたけど(94年全豪準決勝で、当時世界ランク9位の伊達は、第1シードのグラフに3-6、3-6で敗れた)」

 また、全豪のコートサーフェスは、1988年から2007年までリバウンドエースというハードコートだったが、2008年からはプレキシクッションになり、伊達さんは選手時代に両方のサーフェスを経験したことになる。

「暑さも影響しますが、プレーをしていてプレキシクッションは、ちょっと弾力のあるグニュッという感じがある。ボールのスピードも昔より遅くなっていて、そのぶん跳ねる。リバウンドエースは嫌いではなかった。私は速い方が好きだったし、自分が強かった時期でもあったので、やりやすい印象が強かった。ただ同じ(年齢条件の)体で戦っていないだけに、(比較は)難しいです」

 2018年の全豪オープンに話を移そう。まず伊達さんは、日本男子エースで右手首のリハビリ中である錦織圭(ATPランキング24位、1月8日付け、以下同)の欠場について、彼の判断を尊重した。

「出られないことをいちばん残念がっているのは本人。ベストコンディションにはほど遠いだろうし、出たら無理をしてしまうのが選手。グランドスラムを欠場する決断は簡単ではないと思いますけど、勇気ある決断だったのではないかなと思います」

 1月第1週から開幕しているワールドテニスシーズンだが、選手はいきなりメルボルンでトップコンディションになることを求められる。そのため、全豪特有の難しさがあると伊達さんは指摘する。

「シーズン最初で、戦い方や調節の仕方、選手同士も探りながら大会に入ってきていることが多い。前哨戦から全豪に向け、また全豪期間中に確実に試合をしながら調子を上げてくる選手が出てくるのが面白い」

 女子のディフェンディングチャンピオンのセリーナ・ウィリアムズ(WTAランキング23位)が欠場したことによって、絶対女王が不在となり、伊達さんも優勝争いはかつてないほどの混戦必至と予想する。

「誰にでもチャンスがあると思いますね。前哨戦で優勝したからといって、全豪で勝つ可能性が高くなるとは言えないと思います」

 一方、男子では2017年大会で優勝したロジャー・フェデラー(当時35歳)と、準優勝したラファエル・ナダル(当時30歳)が成し遂げた予想外のカムバックが、伊達さんの中でも鮮烈な印象として残っている。

「あの2人だからできた。昔だったら、あの年齢でグランドスラム優勝は不可能に近かったと思う。2人は断トツの強さを持っている。カムバックも含めて経験から余裕すら感じます」

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