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アサヒが「ストロングビール」で勝負する理由

1/14(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「ビールの定義が広がることは大きなチャンスだ。この新製品でビール市場に本格的に攻め込む」。アサヒビールの平野伸一社長は、ビールの新ブランド「グランマイルド」についてそう意気込んだ。

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■ビールに使える副原料が自由化

 今年4月にアサヒが発売するグランマイルドは、アルコール度数7%の高アルコールビール。高アルコールのビールを開発するうえで、アサヒが目を付けたのが今年4月からのビールの定義変更だ。

 これまでビールには麦芽やホップなど限られた原料しか使用できず、その他の副原料を使用するとビールではなく発泡酒の表記をしなければならなかった。

 4月からはこの規制が緩和され、副原料に使用できる原材料の幅が広がる。アサヒの新製品には、副原料としてハーブの一種であるレモングラスが使用されている。

 高アルコール製品は、時間をかけてじっくり飲むことが多い。「副原料を使用することで、時間が経っても風味が損なわれないようにできた」とアサヒビールの田中晃マーケティング本部長は話す。

 今、酒類では高アルコール製品がブームだ。火をつけたのはチューハイ。アルコール度数が7%~9%と高めの「ストロング系チューハイ」が次々と登場した。サントリービールの「-196℃ストロングゼロ」や、キリンビールの「氷結ストロング」が代表的だ。

 チューハイ市場はここ数年拡大を続けており、高アルコール製品はその中心となってきた。キリンビールの山形光晴マーケティング本部長は「消費者がコストパフォーマンスを気にする意識は強い。安く手軽に酔えるのが一番の魅力」とその背景を語る。

■チューハイの4割超がストロング系

 富士経済によれば、2016年のチューハイの市場規模は2810億円と前年比14%伸びた。2017年も約2ケタ増が見込まれており、ここ5年で市場は1.5倍に拡大した。その中でも、度数7%以上のストロング系が市場の4割以上を占めている。

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