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金投資の魅力 株・為替急変でも安定、運用の「保険」

1/15(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 筧家のダイニングテーブルでは、良男と幸子がパソコンで金融商品の情報を見ながら、今年の資産運用の方針について談議しています。そこへ学生時代の友人宅に遊びに行っていた恵がうっとりした表情で帰ってきました。何かの魅力に取りつかれた様子です。

筧良男

 どうだった? 久々に会った美麗ちゃんの家は。

筧恵

 美麗ちゃんのお父さん、貴金属の収集家だったの。地金1キロを見せてもらったわ。美しく輝いていて、持ってみると小さいのにズッシリ。手触りも良くすてきだったわ……。

筧幸子

 地金1キロの価格は約520万円(2018年1月9日時点)。この量だと高価になるけど、資産運用の手段のひとつとして知られているわ。紙幣と違って国が直接価値を保証してはいないけれど、国際調査機関のワールド・ゴールド・カウンシルの調べによると、世界の中央銀行の金保有量は合計3万3000トン強で、増加傾向にあるの。多くの人が国を超えて高い価値がある資産だと認めているといえるわね。

良男

 金は株式や為替などの相場が急変しても、安定性が高いといわれているよね。昔から「有事の金」と呼ばれ、1979年の旧ソ連のアフガニスタン侵攻、イランで起きた米大使館人質事件の際は金の価格が大きく上昇したんだ。2008年のリーマン・ショックや15年の中国ショックで世界の株式市場が下落したときも金価格は安定性を保ったしね。また、ドル安が進むと米国経済の減速懸念が市場で強まり、金が買われ価格が上昇する傾向にあるんだ。

幸子

 最近も北朝鮮情勢、中東情勢ときな臭い動きが絶えないわよね。住友商事グローバルリサーチ社長の高井裕之さんは「仮に北朝鮮を巡る情勢が重大な局面を迎えれば、世界の株や通貨が売られる一方、金は暴騰する」と予想しているわ。

 いま話題の仮想通貨に資金が流入しないのかしら。

良男

 流入すると指摘する専門家も少なくないよ。ただ、金と仮想通貨は国籍がない点で共通しているけれど、「仮想通貨は実物がない。有事で買われるのは実物資産の金」(サンワード貿易の陳晃熙チーフアナリスト)との声も根強いよ。

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最終更新:1/15(月) 7:47
NIKKEI STYLE

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