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ウナギ消費、事実を知れば2人に1人が行動を変える

1/16(火) 7:05配信

オルタナ

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンはウナギを食べる成人を対象に「ウナギの消費に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。それによると、ニホンウナギが絶滅危惧種であることは回答者1086人のうち約4割、シラスウナギに密漁など不正取引の可能性があることは7割以上が知らなかった。しかし、こうした事実を知った回答者の約半数は食べることをやめるなど消費を再考すると回答し、ウナギの実態を巡る周知の重要性が浮かび上がっている。(瀬戸内千代/Sustainable Brands Japan)

調査対象はウナギを食べる20~69歳の約1000人。天然ウナギの脂がのってくる11月にアンケート調査を行い、結果を冬の「土用の丑の日」を控えた1月11日に公表した。

IUCN(国際自然保護連合)は2014年にニホンウナギを絶滅危惧種に指定している。調査によると、絶滅危惧種であることの認知率は、年齢が上がるほど高かった。

ニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の半数に密漁など不正取引の可能性があることを初めて知った人は回答者の7割にのぼったが、その半数以上が「食べるのをやめる」または「食べる量を減らす」ことを検討したいと答えた。

一方、調査で秋冬が本来の旬であることを伝えると、約6割が知らなかった上に、知った後でも過半数が夏の土用の丑の日にウナギが食べたいと答えた。日本のウナギ消費量は、夏の「土用の丑の日」商戦にあおられるように、例年7月に突出して伸びる。

ニホンウナギが生息する国々の研究者を束ねた「東アジア鰻学会」の塚本勝巳会長は、「美味なるが故に私たちはウナギの大量消費をやめられず、高価なるが故に乱獲や不正な経済行為が後を絶たないことが問題」と述べている。

今年の冬の「土用の丑の日」は1月21日と2月2日。スーパーマーケットなどが旬のウナギを多めに売り出すかもしれない。しかし「ウナギを守るために販売者ができること」の自由回答欄に「余って廃棄になるほど作らない」と書いた回答者がいたように、絶滅や密漁に加担するリスクを知って買い控える消費者が一定数いることは、今回の調査からも明らかだ。

サステナブル・ブランド ジャパン(SB-J)より転載
サステナブル・ブランド ジャパン(SB-J)は、「サステナビリティ(持続可能性)」をテーマにしたビジネスニュースを配信しています。持続可能な取り組みを推進する企業・団体の活動を幅広くサポートすることを目的に、その成果を共有し、次なる一歩を踏み出す機会の創出を目指しています。2018年3月1-2日には、東京でサステナブル・ブランド国際会議を開催します。

最終更新:1/16(火) 7:05
オルタナ

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