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ドリフトの魔術師が日本にやってきた!──ケン・ブロックのドラテクはやはり神ってた

1/16(火) 21:03配信

GQ JAPAN

2018年1月12日、カスタムカーの祭典「東京オートサロン」に世界屈指のラリードライバー、ケン・ブロックが登場。トーヨータイヤによる特設ステージで豪快なドリフトテクを披露した。

【この記事の動画とその他の写真はこちらから!】

■華麗なるドリフト・テクニック

ケン・ブロック(KEN BLOCK)をご存じだろうか?

その名は知らなくとも、ラリークロス仕様のフォード フォーカスRS RXが激しく白煙を巻き上げながらドリフト走行を演じている動画をご覧になったことがあるのではないか?

ラリークロスとは舗装路とダートが入り交じったコースを周回して速さを争う競技で、ダイナミックにドリフトしながらコーナーをクリアする姿が世界中で大人気のモータースポーツ。

もともと1960年代にイギリスで誕生したものだが、近年はエクスストリームスポーツの一種として発展し、FIA公認の世界ラリークロス選手権を筆頭とするシリーズがヨーロッパやアメリカで盛んに開催されている。

ブロックもこの手のシリーズに参戦するドライバーのひとりだが、彼はラリークロスだけでなく、世界ラリー選手権などにも幅広く出場。しかも、そうした競技にくわえて、「どこまでダイナミックに、どこまで精密にドリフトさせられるか?」を純粋に追求した動画を作成し、YouTubeなどを通じて紹介している。その圧倒的なスピード感とミリ単位の車両コントロール能力には誰もが度肝を抜かれるはずだ。

そんな“ドリフトの魔術師”が、タイヤを供給するトーヨータイヤの招きに応じて来日。東京オートサロンの会場でデモ走行を演じることになった。

しかも、GQ JAPAN(Web)をパッセンジャーシートに乗せて華麗なドリフト・テクニックを披露してくれるという。これを逃す手はないということで参加してきた。そのときの様子をここで細大漏らさずリポートしたい。

■600psのモンスターマシン

ところで、フォード・フォーカスRS RXとはどんなマシンなのか?

フォードのモータースポーツ活動を支えるフォード・パフォーマンスが仕立てたラリークロス用のフォーカスで、排気量2.0リッターのターボエンジンから最高出力600psを絞り出し、0-60マイル加速(0-96km/h加速)は実に1.9秒(!)というまさにモンスターである。

駆動方式はもちろん4WD。舗装路だけでなくダートも走行できるようにサスペンショントラベルを長めにとってあるほか、ドリフト走行には不可欠の“スペシャル・サイドブレーキ”を装備。シフトレバーのすぐ横まで長く伸びたこのレバーを手前に引けば、ただちにドリフト走行を開始する仕掛けになっている。タイヤはもちろんトーヨータイヤ製で、申し訳程度にトレッドパターンを刻んである限りなくスリックに近いレーシングタイヤだ。

私の同乗順は5人中の5番目。ゲストを乗せたブロックがどんな走りを見せてくれるのか、まずはコースの外側から見学することにした。

最初に圧倒されたのは、600psのエンジンがまき散らす轟音。ウーワー、ウーワー、ウーワーという音から察するに微妙なスロットル・コントロールを行なっているようだが、とにかく耳を聾するような爆音で、隣の人と会話するのもままならない。

そしてもうひとつの驚きが、あたりを覆い尽くすタイヤスモーク、つまり白煙である。このおかげで、走り始めて2、3秒もするとフォーカスRS RXの姿が外からは見えなくなってしまうほど。そしてタイヤの焦げた匂いが鼻をつく。

しかも、おそらくひとり1~2分ほどのドライブなのに、ふたり乗り終えるごとにタイヤを新品に交換している。これだけでも、どんなにハードな走りかがご想像いただけるだろう。

おまけに、デモ走行を終えて乗り換え地点に近づくと、まだクルマが停止していないのにブロックはドアを開けて換気をしている。どうやら車内がかなり熱いのか、彼自身がヒートアップしているようだ。

さらには、3人目が乗り終えたところでフロントホイールにブレーキ冷却用のカバーを取り付けた。そして関係者からは「マシンの調子がいくぶん悪くなってきたので、もしも走行できなかったら申し訳ないが了承して欲しい」と告げられた。うーん、あとひとり乗り終えれば私の順番なのに! なんとかもってくれ、フォーカスRS RX!!

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最終更新:1/16(火) 21:03
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