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ヤクルト2年目のドラ1、寺島成輝が目指す「特徴のない投手」とは?

1/20(土) 10:18配信

webスポルティーバ

 昨シーズン、寺島成輝(ヤクルト)のピッチングを3度見ることができた。最初は9月30日の一軍デビューとなった中日戦。結果は3回、5安打、1本塁打、5失点で、この日の最速は143キロだった。投球内容については、伊藤智仁コーチ(当時)のコメントがすべてを物語っていた。

■山本昌は高校時代の寺島成輝をこう評価していた

「ストレートが球速以上に見えることはあったが、まだまだ(プロの)レベルに達していない。ストレートのスピード、制球力、変化球……。ファームで通用しても、一軍では控え選手を相手にしても厳しいんじゃないかな」

 昨年、寺島は春季キャンプで左内転筋を負傷。シーズンが開幕すると左ヒジの違和感もあり、二軍で6試合の登板にとどまった。それでも19イニングを投げて防御率2.37という数字を残し、シーズン終盤に一軍でプロ初登板を果たしたが、結果はほろ苦いものとなった。

 デビュー戦のあと、寺島は自身のピッチングについて静かに振り返った。

「調子は良くもなく、悪くもなく……緊張とかは特にありませんでした。わからないことばかりだったので、今日は投げてみて、そこの部分を感じられたらいいなと。(一軍の)バッターがこういう感じだというのはわかりました。次につながると思います」

 試合では早々とノックアウトとなったが、真中満監督(当時)が「ストライクはスイスイとれる感じがありますよね。それに度胸があって物怖じもしない」とコメントしたように、寺島の醸(かも)し出す雰囲気は、今季への期待を十分に感じさせるものだった。

 2度目の観戦は、シーズン終了後。フェニックスリーグでのソフトバンク戦。8イニングを投げて3安打、1失点と好投。ストライク先行の安定したピッチングを見せた。

 試合後、寺島に声をかけた。

―― 奪三振7、フライアウト8つ、ゴロアウトが7つ。力でねじ伏せるという感じでもなく、頭脳的でも、かわすピッチングとも違う感じです。表現が難しいのですのが、“大人のピッチング”といえばいいのでしょうか。

「大人のピッチングかどうかはわかりませんが……(笑)。総合力のあるピッチャーを目指しているので、今日の内容はよかったと思います。自分はピッチャーとしての“特徴”がなくてもいいと考えているので」

―― スピード、制球力、パワー、変化球、緩急などの評価にAが並ぶというイメージですか?

「今の時点で求めすぎるのはよくないので、自分としてはBやB+でもいいと思っています。飛び抜けた武器をひとつというよりも、全体のバランスなんです」

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