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40代には信じられない2018年大学受験の新常識 人気は“早慶上明”、芝浦工大の躍進…

1/20(土) 16:00配信

週刊SPA!

 今月13日(土)14日(日)にセンター試験が行われ、今年も本格的な受験シーズンに突入した。不況時には就職に強い理系や学費の安い国公立大学が人気となるように、人気の大学や学部は時代や社会状況に連れて移り変わるもの。

 大学入試を懐かしく思い出す人もいれば、子供がいて他人事ではないという人もいるだろうが、この20年ほどの間に大学入試を取り巻く環境は大きく変わっているようだ。

 大学受験の新常識をランキング形式で紹介しよう。

 ランキングは新橋の40代サラリーマン54人に“意外なもの”を聞き、作成した。

◆1位:進学塾費用の低コスト化……21人

 インターネットのブロードバンド環境が整うとともに、急速に普及しつつある新しい教育形態が、教室・校舎を持たず、インターネットを介して予備校業務を行うインターネット予備校だ。

 スマートフォンやパソコンを利用して、一流講師の講義動画を配信する「スタディサプリ」は、なんと月額980円で1万6800本の講義動画を無制限に視聴できる。

 通常の予備校では季節講習の授業料は1講座1万5千~2万円。1年間、浪人するとなると、50万~100万円ほど平気で吹っ飛んでしまうということを考えれば、かなりお手軽だ。動画なので繰り返し見られるし、人気講師だからといって定員オーバーになることもない。保護者の年収や居住地による教育格差といった観点からも、こうしたインターネット予備校に注目が集まっている。

◆2位:MARCHはARCHに。明治大学は頭ひとつ抜けて“早慶上明”なる括りも……14人

 2017年の志願者実数は早稲田の約5万4693人を越える5万9801人を数えるなど、この10年ほど受験生から絶大な人気を誇っているのが明治大学だ。

『あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか?』(上阪徹・著、東洋経済新報社・刊)では、バンカラで男臭かった大学が、さまざまなブランド戦略と取り組みによって、おしゃれな大学として認識されるようになり、特に女子校生に人気の大学となったことを紹介している。

 たとえば、立教と明治の両方の文学部に受かった人は、2005年は立教に進学する人が圧倒的に多かったが、2015年に逆転しているというデータも。

◆3位:現役合格者が圧倒的多数……6人

 文部科学省が出している「学校基本調査」というデータでは、1985年には2.5人に1人が浪人生だったという。しかし、その割合は徐々に減少傾向に転じ、1992年は3人に1人。2000年は大学入学者数60万人のうち、なんと12万人が浪人生で、5人に1人が浪人生。

 さらに時代が下って2013年の大学学部入学者総数のうち現役率は約85.1%、浪人率は約12.4%で8人に1人。今年の大学入試センター試験では、前年度の同時点より現役生は1万2036人減少、浪人生は2675人増加したものの、出願者数全体の約83%を現役生が占めていた。医学部などの難関学部を除いた場合、現役合格者の割合はさらに大きくなる。浪人生の割合は顕著に減っているようだ。

 それだけ時間やお金をかけて大学に進学することの意味、“コスパ”への疑問が強まっているということなのかもしれない。

◆3位:地方の“2番手高校”が中高一貫化で一流進学校に……6人

 地方の公立高校などが母体となって、私立のように中高一貫教育を6年間一体的に行なう公立の中等教育学校が近年増え、大変な人気を誇っている。

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業の指定を受けているつくば市の「茨城県立並木中等(高等)教育学校」は、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するための先進的な理数教育などを実施し、2017年度、東大・京大12人、早慶上智に43人の合格者を出した。ちなみに、同エリアには竹園高校という県下有数の進学校があり、かつては並木高校は竹園高校に次ぐナンバー2の高校だった。

 また、論理的な力を育成する授業が特徴的な都立名門校「都立桜修館中等教育学校」は、17年入試では38人が国公立大学に現役合格。横浜市立としては初めての中高一貫教育校(併設型)で、2012年4月1日に開校した「横浜市立南高等学校(付属中学校)」も2018年春に第1期生の進学実績が期待されている。

◆5位:定員数は変わっていないのに18歳人口は4割減……4人

 1990年代の前半には200万人を超えていた18歳人口。その後、少子化が進み18歳人口は減少を続け、2000年代後半からの120万人前後で推移。ピークであった1992年と比較すると、大学の定員数に大きな変化はない中で、2017年の18歳人口は4割以上減少している。

 2018年を目途に18歳以下の人口が本格的に減少期に入ることで、大学の倒産や学生獲得戦争が過熱する「2018年問題」なども指摘されている。

 もっとも、大学全入時代と言われ久しいが、大学志願者数は近年67万人前後で推移しており、その減少率は3割未満にとどまっており、「18歳人口の減少ほど大学志願者は減っていない」ともいえ、東大や早稲田など人気難関校の難易度・偏差値にそれほど大きな差はないようだが、中堅校などは今後偏差値が暴落していく可能性も。

◆6位:芝浦工業大学の偏差値が上昇……3人

 関東の中堅私立大学から成る大学群「四工大(東京理工系4大学)」のひとつで、工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部を有する芝浦工業大学は、2010年以前は偏差値40台後半という存在だったが、近年、多くの学部で偏差値50を超えるようになり、MARCHに迫る勢いを見せている。

 ここ数年、理工系学部の人気が根強いこと。MARCHなどでは理系学部はキャンパスが郊外にあることも多いが、芝浦工業大学は豊洲にキャンパスがあり都心に近いこと。さらには文系のほうが何かと目立ってしまう総合大学より、単科大学のほうが居心地良さそうと感じる学生が多いことなどもあってか、MARCH同学部と併願していた場合、芝浦工業大学を進学先として選択する受験生も決して少なくないようである。<取材・文/伊藤綾>

日刊SPA!

最終更新:1/21(日) 11:56
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