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コラム「ハリルジャパンが採るべきは“卑屈な戦術”でなく“謙虚な戦術”」

1/21(日) 17:16配信

SOCCER DIGEST Web

防戦一方では「じり貧」は必定

今夏のロシア・ワールドカップ、日本代表はコロンビア、セネガル、ポーランドを相手に、グループステージの3試合を戦う。

【ロシアW杯】出場32か国の基本フォーメーション


 日本は第4ポッド。格下であることを認めた上で、戦略を練るべきだ。勝ち目は薄いわけだが、2位以内で決勝トーナメントに勝ち上がる可能性がないわけではない。

 わずかな勝機を掴めるか? それを突き詰める作業になる。

 誤解を恐れずに言えば、W杯はフットボールのスタイルやら「日本らしさ」やらというものは、あまり意味がない。勝負をモノにするための戦略、戦術、そして幾ばくかの運が必要になる。

 日本は正面から相手にぶち当たっても、勝機は巡ってこないだろう。弱い、足りない、劣っている――そこをどう補い、逆転する発想を持てるか。

 とはいえ、卑屈になることはないし、なるべきでもない。

 昨年11月の欧州遠征、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はブラジル戦で、トップ下として井手口陽介を抜擢している。フィジカルに優れ、防御力が高い井手口をトップ下に置くことで守備力を強化し、あわよくばミドルシュートを、という狙いだったのか。しかし、奇策は通じなかった。

 まず、ブラジルの高い技術にいなされ、プレスがハマらない。そして何より、井手口はトップ下の選手ではなく、相手ゴール近くで閃きのあるスキルを出すべきところで、物足りなさを露呈した。

 チャンスが広がりそうな場面はあったが、井手口は相手の裏を衝くようなパスを出すどころか、慣れないポジションでボールコントロールすらうまくいかなかった。全く良さを出せずに終わっている。

「防御力を高めるために、防御の人数を増やす」

 それは戦術の選択肢のひとつだが、上策ではない。なぜなら、守備を厚くしても攻撃のオプションを失ったら、相手に余裕を与えてしまい、勢いのある攻撃をぶつけられ続けることになる。防戦一方では、じり貧は必定だ。

「攻撃の選択肢は残しつつ、防御を固める」

 それが日本の、ロシアでの「正攻法」となる。

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最終更新:1/21(日) 17:16
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