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ファミマが「フィットネス」に参入する理由

1/21(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 新たな取り組みは吉と出るか――。

 ファミリーマートはフィットネス事業に新規参入する。「Fit&Go」のブランドで2018年2月14日、東京都大田区にフィットネスジムを出店する。ダンスやエアロビクスなどのレッスンを行うスタジオやプールなどを持たないマシン特化型ジムで、24時間運営する。

【写真】ファミリーマートの澤田貴司社長

■フィットネスクラブ市場は右肩上がり

 ジム1号店はファミマ店舗の2階に設置するが、駐車場を持つ郊外型店舗などでは敷地内に別途ジムを設けることも検討する。

 「既存店の一番の課題は集客。コンビニ市場は飽和している」。ファミマの澤田貴司社長はそう危機感をあらわにする。現在、セブン-イレブン・ジャパンの約2万店を筆頭に、国内コンビニ店舗は約6万店に達する。一方でコンビニ各社の既存店客数は足元で減少傾向にある。

 その中で目をつけたのが、健康ニーズの取り込みだ。日本生産性本部が発行する「レジャー白書2017」によれば、フィットネスクラブの市場規模は2000年に3650億円だったが、2016年は4480億円まで拡大し過去最高を記録。フィットネスクラブ数も、パーソナルジムや小型のスポーツクラブなどを中心に増加傾向にある。

 こうした市場動向を背景に、コンビニ店舗の2階や駐車場といったスペースにフィットネスジムを併設することで、来店機会や加盟店収入の増加につなげるのがファミマ側の狙いだ。

 ジム1号店の会費は月額7900円(税抜き)。日中(10~22時を予定)は1人以上のスタッフが常駐するが、深夜・早朝は無人となる。ICバンドをかざして入場すれば24時間365日利用できる。24時間型のジムにしたのは、ターゲットが20代から40代の男女でコンビニの中心客層と一致していると判断したからだ。

 1号店の広さは60坪ほどを想定。一般的なジムにある筋トレマシンやバーベル、スミスマシンといったフリーウエート機器、ランニングマシン・エアロバイクなどのカーディオ機器類を設置する。このほか、チューブやストレッチポール、ランブルローラーといった用具も置き、流行のファンクショナルトレーニング(動きの質を上げるための機能的トレーニング)や筋膜リリース・ストレッチにも対応する。

■女性客を囲い込む工夫

 スタッフ不在の時間でも機器の使い方やトレーニング方法がわかるように、会員向けに専用のアプリを配信する。監修は有名アスリートのパーソナルトレーニングを請け負う「ドームアスリートハウス」の友岡和彦氏が務める。希望すればアプリを通してパーソナルトレーナーによる指導も予約できる。

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