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イチロー日本復帰説は本当なのか。「3年前以上の覚悟を持って待つ」

1/21(日) 7:01配信

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 “イチローが日本に帰るかもしれない”

 メジャー公式サイトMLB.comの超ベテラン記者バリー・ブルーム氏が時期尚早な記事を配信したのは日本時間17日のことだった。

 ベテラン記者はサンディエゴに住むイチローの代理人ジョン・ボッグス氏を直撃。交渉の進捗状況を聞いた。

 「私は日本球界復帰については考えたくない。刻々と日は過ぎていくが、私は所属したチームにイチローがとてつもない価値をもたらすと各球団が気付くことを日々望んでいる」

 この言葉の背景にあるものは未だにイチローのもとへ具体的なオファーが届いていないことを意味している。そして、ボッグス代理人はマリナーズに売り込みをかけた事実を明かした。

 「私は当初、マリナーズが彼を復帰させる考えを持っているだろうと大きな期待を寄せていた」

 だが、10年連続200安打など数々の輝かしい実績を築き上げた功労者に対し、古巣は現状で興味を示さなかった。

パドレスなどとの交渉を経て“日本に帰るかも”。

 それではと、ボッグス代理人は次に自身が最も多くのコネクションを持つ一大顧客パドレスに話を持ち掛けた。

 返事は色良いものではなかった。「若手主体、未来を見据えたチーム編成」を理由に交渉は頓挫。他球団も同様であったとボッグス代理人は言った。

 「私はメッツにも期待を持っていたが、彼らはジェイ・ブルースと契約した。ビリー・ハミルトンが移籍する可能性があったレッズにも期待を寄せたが、それも実現しなかった。我々は次の動きを待っているところだ」

 かくして、記事では“メジャーからのオファーがなければイチローは日本へ帰るかもしれない”となった。

「3年前以上の覚悟を持って待つ」

 だがここで「ちょっと待って」と警笛を鳴らしたい。

 44歳の控え外野手の立場である今のイチローに、この時期に具体的なオファーが届かないことは、彼がFAとなった昨秋の時点で予想できたことだ。言わば、織り込み済みの状況である。その上で更に前へ進まない現実がこのオフにはある。

 J・D・マルチネス、ローレンゾ・ケイン、カルロス・ゴンザレスらの大物外野手が依然未契約でFA市場に残っている。マーリンズでイチローと同僚だった26歳のクリスチャン・イエリチもトレードを熱望し、各球団と水面下での交渉は続いている。イチローの交渉状況を問う時期ではないのである。

 イチロー自身も昨秋からこのような状況が生まれるのは百も承知だ。周囲にはこんな言葉をもらしていると言う。

 「3年前以上の覚悟を持って待つ」

 3年前とはマーリンズとの契約が決まった時のこと。契約締結は2015年1月27日だった。それ以上の覚悟となれば、“2月中旬のキャンプインまで待つ覚悟”となるであろう。

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最終更新:1/21(日) 7:01
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