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天才が持つ「1%の閃き」を科学的に引き起こす方法

1/27(土) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。

● エジソンはどのように実用的な電球を発明したのか

 電球を発明した人は誰かと聞かれたら、アメリカの発明王トーマス・エジソンと答える人が多いのではないだろうか。

 だが実は電球を発明したのはエジソンではない。イギリスの発明家ジョセフ・スワンなのだ。特許も、エジソンが申請する1年前にスワンが取得している。

 ただしスワンが考案した白熱電球は実用に向かなかった。光を放つ線状の部品であるフィラメントが、電流を流すと高熱になり、わずか数分で切れてしまうからだ。

 実用化のためには、長時間発光可能なフィラメントの素材を見つける必要があった。そこでエジソンも試行錯誤しながら探していたのである。

 そんなある時、エジソンはふと机の上に置いてあった扇子に目を留めた。その瞬間、「これだ!」と閃いた。扇子の柄に使われていた竹が素材として使えると思いついたのだ。

 そうしてエジソンは長時間点灯できる電球の実用化に成功した。

 そのエジソンが発した「天才とは1%の閃きと99%の努力である」という有名な格言がある。確かに努力は必要だ。しかし、そもそも「1%の閃き」がなければ、いくら努力しても意味がないのではないか。

 では、この大切な「1%の閃き」を確実に起こす方法はあるのだろうか。

 本書『天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法』は、エジソンが経験したような「突然の閃き」が起こるメカニズムを科学的に考察した一冊だ。

 5感を超えた「第6感」という言葉が、「閃き」を表すのに使われることがある。だが著者のウィリアム・ダガン氏は、閃きには2種類あるとし、新たに「第7感」という言葉を使って、第6感と区別している。

 ダガン氏は米国コロンビア大学ビジネススクール上級講師。独自の「第7感」についての講義を同校大学院課程とエグゼクティブコースで担当している。以前はフォード財団で戦略コンサルタントをしていた。

 さらにダガン氏は、著書の『戦略は直観に従う』(杉本希子・津田夏樹訳、東洋経済新報社)が「strategy + business」誌で年間最優秀戦略書に選出されるなど、その独創的で精力的な活動が各界で高い評価を得ている。

● スターバックスの今のスタイルを作った「第7感」

 ダガン氏が定義する第6感は、消防士やアスリートなどが経験するもので「直感」とも呼ばれる。過去に同じ状況を何度も経験したことにより、類似の状況に一瞬で(直感的に)対応できる脳の働きを指す。したがって第6感は、過去に経験したことのない状況では働かない。

 一方第7感は、脳内の過去の記憶や目の前の状況などを、脳が勝手に組み合わせることで生じる。それによって、それまでに経験したことのない状況でも、斬新なアイデアを「閃く」ことができる。

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