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広島 チームを37年ぶり連覇に導いた現指揮官・緒方孝市 vol.2

1/29(月) 6:02配信

広島アスリートマガジン

野村前監督を5年間コーチとして支え、14年オフに緒方孝市が監督に就任した。
カープ一筋に生きてきた男はチームを25年ぶりの優勝、そして37年ぶりの連覇へと導いた。
連覇を成し遂げた指揮官は就任時から、最大の目標である優勝を力強く口にしていたーー。




[広島アスリートマガジン 2014年12月号掲載]


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接戦で勝ち切れるチームを目指す

― 緒方監督自身、どんな野球を展開したいと考えているのでしょうか?

「強いチームというのは、接戦に持ち込んだときに勝ち切っています。シーズンの流れを見たときに、接戦を落としているとなかなか波に乗っていけません。これは優勝を目指すにあたり、絶対に必要なところになってくると考えています。
もちろん打線が毎試合爆発してワンサイドゲームになれば楽ですが、すべての試合でそんな展開は不可能です。今季優勝を争った終盤の戦いを見ても、投手が頑張っていても野手が毎試合打てていたわけではありません。そのなかで、1、2点のロースコアでの戦い方の難しさを改めて痛感しました」


― 接戦をものにするため、どのような戦いを展開されたいのですか?

「まずは先発投手がいかに失点を抑えてゲームをつくれるか、中継ぎ、抑えでしっかり守り切れるかが基本になってくるでしょうね。
そのなかで守備力が必要になってくると思います。また、今季は相手のエース級に対して、大事なところで1点が奪えないことがありました。
攻撃面でいうと、いかにチャンスでの打撃をできるかです。そこは機動力も含めた攻撃を展開したいと考えています」


― 機動力といえば、緒方監督が現役時代に体現されています。

「やはり足を使えれば、ヒットがなくとも得点を奪うことができます。それは四球でもエラーでも出塁し、走って、バントでつないで、犠牲フライを打つ。そんなように打てなくても点を奪える野球ですね。
走力を最大限に生かせば、相手投手にプレッシャーもかかりますし、制球やバッテリーを含めた守りでもミスを誘うことができます。
それは長打力のある外国人選手が投手に与える威圧感と似た部分はあるかもしれません。しかし、『打撃にスランプがあっても、足にスランプはない』と野球界で言われているように、打つことは計算できない部分が大きいですからね」


― 機動力野球を展開する上で、打線についてはどのような構想をお持ちなのでしょうか。

「今季チームは1番打者を固定することができませんでしたし、打線の理想は、日替わり打線ではなく、ある程度固定していきたいという思いを持っています。ただ、理想と現実ではないですが、『やりたい野球とやれる野球』があります。
私のなかでは少なくともシーズン中に、投手以外の8個のポジションのなかで6人程度は常時固めて戦いに臨んでいきたいという理想を持っています」


― 最後に監督として初采配となる来季に向けての抱負をお願いします。

「監督1年目だからこんなことがやりたいとか、結果がどうだとかではなく、自分のなかでは1年目からが勝負だと思っていますし、目指すべき最大の目標は優勝です。選手にも常々言っていることですが、失敗を恐れずに、思い切ってやっていくことを心掛けて戦いに臨みたいと思います」







(広島アスリートマガジン2018年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 緒方孝市(おがた こういち)
1968年12月25日生、佐賀県出身。
86年ドラフト3位で広島入団。プロ9年目の95年から3年連続で盗塁王を獲得。5度の3割、6度の20本塁打以上をマークするなど、俊足と強打が武器の外野手として長年チームの主力として活躍した。
09年限りで現役を引退すると、翌10年からは野村カープの一軍コーチとしてチームを支えた。14年オフに一軍監督に就任。1年目の15年は4位に終わったものの、16年にはチームを25年ぶりのリーグ優勝に導き、17年には37年ぶりとなる2年連続優勝の偉業を達成した。


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広島アスリートマガジン2018年1月号は、広島の主要書店および主要ネットショップでご購入いただけます。ぜひご覧ください。

広島アスリートマガジン編集部

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