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なでしこへ這い上がる。異色の27歳コンビがチャレンジ合宿でガツガツ

2/11(日) 11:20配信

webスポルティーバ

 2018年のなでしこジャパンは、来年のFIFA女子ワールドカップフランス大会の予選を兼ねたAFC女子アジアカップを4月に控える重要なシーズンとなる。そこで、さらなる戦力充実を視野に、選手発掘・強化を目標としたなでしこチャレンジプロジェクトを4年ぶりに実施した。

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 期間は2月4日からの5日間。なでしこジャパンの予備軍とも言える立場の23名が集められ、高倉麻子監督のもと、なでしこ的サッカーの基礎を叩き込まれた。

 求められたのは、止める、蹴る、決めるという極めてシンプルな要素だ。しかし、そこは高倉監督。止める直前直後の視野、身体の使い方、ボールの置き所など、すべての基礎の中に世界で戦う質を求めた。

 相手との駆け引き、寄せ方、状況判断、ラインコントロールなど、ピッチレベルでのトレーニングに加えて、ピッチ外でも攻守の原理原則のレクチャーなどがあり、5日間のメニューは多彩。3日目にはセレッソ大阪ユース(高校1年)とのトレーニングマッチなど実戦も組み込まれ、最終日の紅白戦まで選手たちが集中力を切らすことはなかった。

 そのなかでムードメーカーとなっていたのが、高瀬愛実(めぐみ/INAC神戸)と櫻本尚子(ジェフ千葉)だ。互いに挫折を味わってきた27歳の最年長コンビが気を吐いた。

 ワールドカップドイツ大会優勝時メンバーだった高瀬は、その後ロンドンオリンピックで銀メダルも獲得している。しかし、「どれだけ自分が関わっていたかと考えれば悔しさしかない」と、苦い想いを残していた。リオデジャネイロオリンピック予選で出場権を逃し、高倉監督が指揮を執るようになってからは代表に声すらかからなくなった。

 所属するINAC神戸では中堅となっていく中で昨シーズン、フォワードからサイドバックへコンバートされる。FWとして「守備は期待していない」と言い渡されていた高瀬にとって、ある意味吹っ切れたコンバートだった。

 最前線で張っていた攻撃の嗅覚は、そのままサイドバックに生かされた。「走る距離は長くなったけど、攻撃参加のためのビルドアップなら苦しいとは感じない」と、新ポジションに意欲を燃やした1年だった。

 そして今回、“サイドバックの高瀬”に高倉監督は興味を持った。

「前に代表として戦った選手はここ(チャレンジ合宿)にはいない。それは悔しいですけど、やっぱり“なでしこ”っていう緊張感はあるし、チャンスをもらえて今はアピールするのみです!」(高瀬)

 トレーニングでは、初めてラインコントロールを学んだ。時間があれば、守備面を担う大部由美コーチに教えを乞う。ピッチでは仲間へ指示を出し、鼓舞する高瀬の声が響き、これまでにない貪欲な姿を見せた。

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