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次なる話題の菌活、“口腔内フローラ”はご存知?

2/11(日) 22:20配信

ハーパーズ バザー・オンライン

すでに一般用語となりつつある“腸内フローラ”。腸内細菌が体のさまざまな部分に関与するということから、プロバイオティクス(善玉菌)を増やすアイテムや健康法が話題をさらっている。そんな菌ブームのなか、新たに話題を集めている「バクテリアセラピー」という言葉をご存じだろうか。

なんだか怪しげな民間療法?と思う人がいるかもしれないが、今世界中で注目されている最先端の予防医療技術である。スウェーデンのバイオテクノロジー企業のバイオガイア社やカロリンスカ医科大学が中心となり、先進技術で解明されたプロバイオティクスを使って、口腔内の菌のバランスをケアする方法を開発。それが「バクテリアセラピー」だ。

簡単にいうと“口の中の菌活”。そもそもプロバイオティクスというと腸内細菌だけを想像しがちだが、腸に比べて小さな口の中には細菌が300~700種類存在するといわれている。しっかり歯を磨く人でも、総数にすると1000~2000億個もの菌が存在するというのだ。

しかし腸内細菌と同じで、いい働きをするプロバイオティクスだけでなく、悪玉菌も存在し、悪玉菌が優位になると口臭、虫歯、歯周病などの原因となる。さらに口の中だけでなく、糖尿病や心筋梗塞といった生活習慣病や肺炎などの感染症、アレルギーやがんなど、さまざまな疾患にも影響すると考えられている。特に口は、呼吸で酸素を取り入れ、食事で栄養を補給する、いわば体内への入り口。入り口の環境が悪ければ、さまざまな細菌が体内に無謀に侵入してしまう。バクテリアセラピーを行うことで、悪玉菌を減らしてバランスをよくし、入り口の環境を整える。このメンテナンスは、欧米などではかなり浸透してきており、セレブのあいだでも必須ケアにしている人は少なくないという。

では、具体的にバクテリアセラピーとは何をするのだろう? 毎日の歯磨き習慣はもちろん、3カ月から半年に一度の歯科医によるメンテナンス。さらにもうひとつ、今注目されているのが「ロイテリ菌」というプロバイオティクスだ。このロイテリ菌は、WHO(世界保健機関)やFAO(国際連合食糧農業機関)が提唱するプロバイオティクスの条件を踏まえている乳酸菌である。歯周病菌などの有害な菌の発育を抑える力を持っており、バクテリアセラピー先進国スウェーデンの歯科医院では、ロイテリ菌を使った治療や予防ケアはもはや定番だという。乳酸菌ということで、子供が使えるものも発売されている。

日本では歯科医院でしか購入できないものが多かったが、バクテリアセラピーブームもあり、バイオガイアジャパンの「バイオブレス」(タブレットタイプ)や、オハヨー乳業から発売されたヨーグルト×ロイテリ菌の「ロイテリヨーグルト」も登場。ヨーグルトはおいしくいただくだけ、バイオブレスは歯磨き→うがいのあとに口の中で舐めて溶かすだけと、ケアもとても簡単。善玉菌が優位になることで菌の再繁殖を抑えられるため、気になる口のニオイも解消できるという。これからは「歯磨き+ロイテリ菌」が、お口のケアの基本になることは間違いなさそうだ。

Text: Manabi Ito

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