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黄金ルーキー・中村奨成に特別扱いなし。広島流「愛のムチ」で育成中

2/13(火) 8:31配信

webスポルティーバ

「ちょっとかわいそうですよね。甲子園で記録を打ち立ててしまったものだから、どうしても比較対象が清原和博さんや松井秀喜になってしまう。でも私は、中村が清原さんや松井のような十数年にひとりの怪物だとは思っていません」

■山崎武司は高校時代の中村奨成をこう評価していた

 広島のルーキー・中村奨成のことをクールにそう評したのは、広島の水本勝己二軍監督だ。

 中村は昨年夏の甲子園で6本塁打を放ち、清原和博(PL学園)の大会本塁打記録を32年ぶりに塗り替え、一躍注目を集めた。

 本塁打だけでなく、打点や塁打数でも選手権の大会記録を更新。高校球史のうえでも屈指の強打者として騒がれたのに加えて、強肩やスピード感溢れる守備も高く評価され、超高校級捕手としてドラフトでは中日との競合の末、地元の広島が引き当てた。

 今季が始まってからも、山口県岩国市でスタートした二軍キャンプ初日には1000人を超すファンが押し寄せるなど、中村への注目度は高い。

 二軍は第2クールから宮崎・日南入りし、練習内容も本格化。ユニフォームを着て初の屋外バッティングを行なった中村は、「岩国ではできなかったことが、こっちでは長時間できる。ワクワクしながら練習できました。やってやろうという気持ちです」と、疲れを感じさせない力強いコメントを残した。

 そんな中村に鋭く目を光らせているのが、冒頭で紹介した水本監督だ。

「これだけ騒がれ、二軍でも多くのお客さんを集めた。勘違いしないように、彼をしっかりコントロールしてあげないと。それに、清原さんや松井、田中将大は入団の段階で一軍レベルの体を備えていた。それに比べて中村は、まだまだ子どもですから」

 日南キャンプ初日に行なったフリー打撃では、26スイングでヒット性の当たりは9本。レフトフェンス直撃はあったが、サク越えは1本もなかった。

 投手用の防御ネットが倒れるほどの強風アゲインストでのバッティングだったが、内野に落ちるポップフライも多かった。中村自身は「自分のミスショットです」とコメントしたが、タイミングの取り方に苦労しているのは誰の目にも明らかだ。

 中村のバッティングを見守った水本監督も、まだ木製バットへの対応に課題があると指摘する。

「高校日本代表にも選ばれていましたが、大会では正捕手ではありませんでしたよね。やはり、他の選手よりも木製バットを扱いきれていなかったことと無関係ではないと思うんです。ポイントの置き方、タイミングの取り方など、覚えなきゃいけないことは山ほどあります」

 それでも日南入りして2日目の特打では7本のサク越えを放った。この日はセンターから右方向への打球が多かったが、初日よりも明らかにヒット性の当たりが増え、さすが超高校級と呼ばれるだけの能力の一端が垣間見えた。

 特に「ホームランを打てば終わり」という森笠繁コーチの指示を受けた直後の1球で一発クリアしてしまうあたりは、天性の勝負強さを感じさせる。

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