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ジャパネット価格は「安い」? 「高い」? アマゾンとの違いは

2/13(火) 17:12配信

NIKKEI STYLE

 ジャパネットたかた前社長の高田明氏。テレビ通販王国を一代で築き、お茶の間でも人気者となった。社長引退後は、「伝える力」の伝道師として全国を飛び回っている。

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 きょうはジャパネットたかたの売り方、マーケティングの基本的な考え方についてお話しします。

 まず当社の業態は自分たちで「この商品はすてきです」と信じる商品を、絞り込んで集中的に販売するコンビニエンスストア型と言えるでしょう。何百万点の商品から選んでいただくためにあらゆるジャンルの商材を展示掲載している百貨店や、アマゾン・ドット・コムさん、楽天さんのような業態ではありません。

 あまりにも情報があり過ぎて、どれを選んで良いか迷われている方の為に、ジャパネットが品質や価格をしっかり精査した商品を、テレビやラジオなどで詳しく説明責任を果たし、結果として消費者の方に納得してお買い上げいただきたいと思うわけです。

■布団専用掃除機が大ヒット

 最近のヒット商品が小型布団専用掃除機の「レイコップ」です。国内で年間400万台売れていますが、ジャパネットは半分の200万台を売っています。レイコップの他にも、電子辞書や東芝のサイクロン式掃除機「トルネオ」、ミズノのウォーキングシューズなどを100万の単位で集中販売しているのです。

 レイコップはジャパネットが扱い始めるまで、国内の市場規模はほぼゼロでした。ジャパネットが市場を創造したといえるでしょう。新しい価値、埋もれていた価値を発掘し、ヒットに結びつけ、それによって経済を活性化できれば良いと願っています。ジャパネットは新しい市場を発見し、それを伝えて行く事が大きな役割の一つではないかと思っています。そして通販を通じてお客さんを幸せにするという循環が生まれてくることを願っています。

 コンビニ商法だから、スーパーや百貨店のような幅広のことはスタッフや体制の面でできません。自分たちの今の体制、陣容の中でどうやろうかと考え続けた結果が今のジャパネットの形です。私は30年間考えながらそれをつくってきました。量や規模ではかなわないから、品質や付加価値の高い商品を厳選して提供するセレクトショップ型の勝負と、言い換えられるかもしれません。

 2013年にレイコップ人気に火がついたころ、家電量販店さんにも同じ商品が並びました。私はレイコップの認知度が高まってより市場が活性化し、業界が共存共栄する好機だと前向きにとらえました。市場は自分たちでつくり出していくべきです。エコポイント制度が終了して家電の王様であるテレビがぱったり売れなくなりました。当時、ジャパネットも含め家電関連業界は苦戦を強いられました。そこでどう切り開いていくか。私は今の状況はテレビが単に売れないだけなのだと思いました。

 市場を独自の発想を持って自らつくり上げようと努力する先に突破口が開けます。ジャパネットも当時は2年連続の減収になりましたが、多角化など一切考えませんでした。「餅は餅屋」の諺(ことわざ)があるように、原点に立ち返って足元をもう一度見つめなおそうとしたわけです。そしてもともと通販で展開した白物家電に再注目することで、レイコップなどの新しい売れ筋が生まれました。

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最終更新:2/15(木) 14:46
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