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1ドル=107円台突入、日本株はどうなるか

2/13(火) 19:00配信

東洋経済オンライン

 株式市場は「適温相場」と言われていたが、今や「悪寒」が走っている状態だ。米国の長期金利の急上昇をきっかけにマネーの流れが急変。投資家のリスク回避姿勢が強まっている。世界的な株安連鎖が進み、日経平均株価も2月6日に一時2万1078円まで急落。13日の終値も2万1244円と終値では今年の最安値となった。一方でテクニカル面からみると、売られ過ぎを示唆するシグナルもうかがわれる。いったん底入れとなるのか、再び下値模索となるのか、今後の見通しを探ってみた。

■底値圏を示すシグナルも

 「ニューヨークダウは史上最大の下げ幅」、「ブラックマンデーの再来」との活字が紙面を賑わせている。今回の世界同時株安は、コンピューターを使った高頻度取引(HFT)等の自動売買による市場への影響が投資家の不安を増幅させた。短期筋のファンド等が予想変動率の急上昇に伴い、売りを膨らませたのが急落の原因の一つとなったようだ。足元ではそのパニック売りも峠を越えたかどうか、慎重に判断したい。

 もう一度、米国の急落を受けた6日の相場を振り返ってみよう。日経平均株価は下げ幅が1000円超に達した。注目は「下落幅(円)」でなく「下落率(%)」だ。下落率はマイナス4.7%にとどまった。1987年のブラックマンデー(同14.9%)、100年に一度の金融危機といわれた2008年の米リーマンショック(同11.4%)、2011年の東日本大震災(同10.5%)と比べても、半分未満の下落率だ。確かに年初からの株高は、投資家による横並びの群集行動(ハーディング現象)と「自信過剰バイアス」が重なった部分もありそうだ。油断は禁物だが、「買われ過ぎの反動安」はどこかで必ず止まる。

 今回の株価急落で投資家のセンチメントは悪化しているが、テクニカル面からは売られ過ぎを示唆するシグナルが散見される。その代表的なものが騰落レシオだ。

 騰落レシオとは、相場全体の買われ過ぎや売られ過ぎを推し量るテクニカル指標のひとつ。相場の全銘柄(ここでは東証1部とする)を対象に、一定期間中の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って比率を求め、市場全体の天底を探るものだ。

 計算式は下記の通りだ。

 騰落レシオ(%) =一定期間における(値上がり銘柄数合計÷値下がり銘柄数合計)×100 ※通常は25日間が用いられる

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