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生活防衛のための投資術【1】フツーの暮らしができなくなる!?

2/14(水) 19:10配信

エイ出版社

未来のお金のこと、考えてみませんか?

若者の未来は厳しいっていうけど、頑張って成果を出してフツーの暮らしでいいと思えば大丈夫じゃない? と思っていませんか。はたして本当にそうなのでしょうか。

ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士・キャリアコンサルタント(国家資格)などの資格をもち、幅広くコンサルタント業務を行っている日野秀規さんに、マンガを交えつつお話をお聞きしました。

2つの数字とわたしたちの未来

まず、写真のグラフを見てみましょう。

18年の間に、労働者の実質年収=生活実感年収が、56.8万円も下がっています。1日にすると約1500円、ということは、昼の398円弁当を中華の60分1000円ランチバイキングに、夜の並ラーメンを特製+ミニチャーシュー丼にすることができた、そんなわたしたちの権利が失われたわけです。

ただ、この数字には背景があります。高齢化の進行や、家計の共働き化によるパートタイム労働者の増加も影響しているからです。ですので、この数字の通り、皆に等しく影響が及んでいるわけではありません。

低下する年収

そこで、もう1つの数字を見てみたいと思います。写真のグラフを見てください。

比較的正規就業が多いと思われる働き盛りの年代でも、より一層年収の低下が大きくなっていました。なんと、年75万~90万円、月にすると6~7万円の収入減です! 一般的に、平均年収は少数の高年収者に引っ張られるので、実際には多数層の年収(中央値)はもっと低くなります。つまり、相当に広い範囲でおそらく給与収入の停滞が起こっているのです。生活実感も苦しくなって当然です。

以前の世代にできたことが、できなくなる!?

そのなかで、『昨年より少しでも多く給料をとりたい』と思えば、求められる努力は以前よりも格段に大きくなっていることは想像に難くないでしょう。一生懸命働いていればスキルがついて向上する。それが努力だろう? と思っても、全員が向上すれば誰かしらが脱落していく。それはもしかして……? 平均年収が落ち込むというのはこういうことです。

そしてもうひとつ、平均年収が減ることの大きな意味として『前の世代にできたことが、できなくなる』ということがあります。

子どもは2~3人ほしいな。車を買い、家を買い、年に一度は家族旅行、子どもは全員大学まで出さないと。65歳の退職までには住宅ローンを払い終え、老後は少々の蓄えと年金で、ぜいたくはしなくても楽しく暮らしていけたらいいな。

そんな、団塊の世代(昭和22~24年生まれ)まではかろうじてできた生活設計は、わたしたちの世代では、一部の勝ち組のキラキラインスタ映え生活になってしまいました。子どもができ家を買うまではフツーですが、50代になって「あれ……老後、どうする?」と冷や汗をかくのです。

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最終更新:2/14(水) 19:10
エイ出版社