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外資系企業で働いても「メンタルを潰されない人」の3つの特徴

2/14(水) 7:00配信

現代ビジネス

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昨日公開の<産業医が明かす「外資系企業で働く人のメンタル事情」ホントのところ>で、外資系企業のタフでハードな職場環境について解説いただいたた、産業医の武神健之氏。武神氏が年間1000人以上の従業員との面談をする中で見えてきた、そのような環境で「人が潰れる理由」、「それでも元気に働ける人」の特徴を、事例を交えて語る。
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外資系に特有の「人が潰れる理由」

 前回の記事で、外資系企業だからといって、メンタルヘルス不調者が特別多いわけではないと述べました。9割以上はそのタフでハードな環境に適応して、パワフルに働いています。

 一方で、外資系企業特有の事情で心身ともに疲弊し、潰れてしまう従業員も、しばしば見かけます。

 私は、彼、彼女らが潰れてしまった理由が、大きく3つに分けられることに気づきました。以下に、外資系企業で「人が潰れる理由」を整理しましたので、1つずつ見ていきましょう。

理由(1)初めて挫折を経験した

 まず、新入社員に特有の「潰れる理由」が存在します。

 有名外資系企業に入社する人は、それまで大きな失敗を経験していないことがほとんどです。幼少時からの受験戦争に勝ち残り、同学年の優秀な友人たちと暗黙の中で比べられ、"就職"という競争にも勝って入社してきた彼彼女たちには、いわば挫折の経験がありません。

 しかし、とても優秀で、挫折で傷ついた経験がないのが、時に裏目に出ることもあります。

 入社すると、同期はそのような優秀な人ばかりです。また、職場では30学年以上も先輩の社員達がいます。皆、自分たちよりも仕事を知っています。もう、自分が一番、という環境ではないのです。

 そのような中、自分が劣っていることにショックを受ける者、その事実を認めたくない/受け入れられない者、そのような場には足が向かなくなる者、様々います。

 このような反応は、落ち込み(抑うつ)、逆ギレ、引きこもり(遅刻の常習や出社拒否)という形で現れます。

 この時、外資系ならではの採用方式が、問題を解決しにくくしてしまうこともあります。

 外資系企業の多くは、"職種別=部署ごと"の採用です。新卒者の採用は、同じ会社でも、法務部と営業部では独立しています。日本のように4月に一括採用し、全員で研修を行い最後に配属部署が決まるとか、営業をして数年後に人事になるといった社内での横の移動はありません。ほとんどの場合、入社時から職種が決まっているのです。

 仮に、為替部に入った新入社員が、優秀な先輩と自分を比べすぎて潰れても、法務部や営業部にすぐに異動とはなりません。異動を希望する部署にとっては、その部署に適した人間か、求められる能力が十分にあるのかを新たに判定します。

 残酷ですが、前の部署でうまくいかなかった前例のある人をとるより、翌年度の新卒者から適任者を選ぶほうが会社にはメリットがあるのです。

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最終更新:2/14(水) 7:00
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