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インフルエンザ今季の特徴「B型大流行」の理由

2/14(水) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 インフルエンザの大流行が続いている。定点の1医療機関あたり患者数は1月末以来、毎週のように過去最多を更新。昨年9月からの累積患者数はすでに1100万人を超え、さらに増える勢いだ。今シーズンは例年2~3月にかけて流行するB型インフルエンザの立ち上がりが予想外に早く、A型、B型の同時流行が患者増に拍車をかけている。(医学ライター 井手ゆきえ)

● 今年に入ってB型が猛威 年齢によっては感染リスクが高い

 インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3タイプがあり、世界的に流行するのはA型、B型の2つ。特にA型は変異を起こしやすく、そのマイナーチェンジに人間が前年獲得した免疫が対応しきれず、流行をくり返す。時には新型インフルエンザウイルスへとフルモデルチェンジし「パンデミック(大流行)」を引き起こす厄介な存在だ。

 これに対しB型は多様性が乏しく、一度かかると免疫機構が学習するため大流行はしにくい。ただし、流行しないがために逆に抗体(インフルエンザウイルスと闘うために免疫機構がつくる矢玉)の保有率が低く、年齢よっては逆に感染リスクが高い。

 今シーズンのはじまりに実施された国立感染症研究所の「インフルエンザ抗体保有状況」によると、おなじみのA香港型はほぼ全年齢層で60~70%が抗体を保有していたが、B型のうち「ビクトリア系統」と呼ばれるタイプの抗体保有率は40%未満、特に0~4歳と65歳以上では20%に満たなかった。

 またもう一つのB型「山形系統」は10~14歳、35~59歳の抗体保有率が40%未満、0~4歳、65歳以上はビクトリア系統と同じく20%未満だった。免疫力が低い乳幼児、高齢者は別にして、今の現役世代と学童期の子どもたちは、B型インフルエンザ感染リスクが高いわけだ。

 また今年は例年、2月以降に流行するB型の立ち上がりが早く、全国の有志医師によるインフルエンザ流行情報データベース(http://ml-flu.children.jp/index.php)のインフルエンザタイプ別報告数の推移を見ると、早くも1月半ばからB型の患者数がA型を逆転し、流行が拡大していることがわかる。

● ワクチンは従来、A型を優先 B型は後回し、だった?

 日本国内のインフルエンザワクチンは、2015/16シーズンから、A型のウイルス2種、B型のウイルス2種に対応している。つまり、B型に対する守備範囲が広がったわけだが、それ以前はA型2種類、B型1種類が定番だった。

 インフルエンザワクチンは、毎年2月ころに出されるWHO(世界保健機関)の「来シーズンは○○ウイルスが流行しそうだ」という推奨を受けて、各国の行政、研究機関の有識者が検討会議を開き「来シーズンのウイルス株」を決定する(北半球の国々では概ね4~5月ごろ)。その後、ワクチンメーカーがいっせいに製造に取りかかり、10~11月までに医療機関に納品、ワクチン接種が開始される。

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