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大逆襲見せたチェン、17位に沈んだSPは「本当はすごい重圧だった」と告白

2/17(土) 20:07配信

THE ANSWER

重圧から解放されたチェンは羽生を上回る高得点で5位浮上 金メダル候補の意地

 平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で、まさかの17位となった金メダル候補ネイサン・チェン(米国)は自己ベストを更新し、フリー1位の215.08点で合計297.35点をマーク。五輪史上最多の4回転ジャンプ5本を成功させる離れ業を演じ、5位に巻き返した。しかし、米テレビ局から今大会の“主役”と脚光を浴びたことに対し、「大きなプレッシャーを感じていた」と告白。英紙「ガーディアン」が報じている。

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 重圧、そして、圧力から解き放たれたかのようだった。冒頭の4回転ルッツを決めると、続く4回転フリップをコンビネーションで着氷させた。4回転フリップは手をついたが、後半に4回転トーループを2度、4回転サルコーに1度挑戦して着氷させ、4回転を5本成功させた。

 実況したNHKアナウンサーが「前回の浅田真央さんを思い出すよう」と、ソチ五輪のフリーで完璧な演技で巻き返した浅田真央さんの演技を引き合いに出すほどだった。渾身のガッツポーズを炸裂させ、フリー自己ベストを更新。優勝した羽生のフリーの得点を8.91点上回る215.08点をマーク。圧巻の“12人抜き”で金メダル候補の意地を見せた。

 同紙によると、「正直、ショートプログラムは厳しいものになってしまった。順位が低かったのでプレッシャーから解放された」と心境を吐露。「もう1位争いをしていると感じることはできなかった。氷上で自分らしく楽しむことにした。観客のために演技して、五輪の経験を味わうことだけを考えました」と語ったという。

米テレビ局は“4回転の貴公子”を猛プッシュ、「神経質」の要因に?

 しかし、悔やまれるのはSPの出遅れだった。すべてのジャンプでミスが出て17位と出遅れた。18歳には“ある重圧”が存在したという。

 記事では「今週まで今季は一度も大会で負けたことがなかったチェンはプレッシャーに屈したことを認めた。彼は平昌までに金メダルの本命に浮上し、NBC(米テレビ局)のオリンピック猛プロモーションの主役の1人となっていた」と指摘している。

 IOC(国際オリンピック委員会)に巨額の放映権料を支払っている米NBCは大会前の告知で、今季無敗の18歳の“4回転の貴公子”をプッシュ。過剰な露出が、重い足枷になっていたと分析している。記事によると、本人はこう振り返ったという。

「正直、自分は否定しようと頑張ってきたけれど、本当はすごいプレッシャーを感じていた。それが自分を硬くした。非常に神経質になってしまった。それが自分のスケートにとっては良くなかった」

 次代のフィギュア界をけん引する18歳。初めて踏んだ五輪の舞台で味わった悔しさは成長の糧になるはずだ。

THE ANSWER編集部

最終更新:2/17(土) 20:20
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