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湘南MF梅崎司、新天地で掲げる“ノルマ”と“野心” 「このままじゃ終わりたくない」

2/18(日) 13:50配信

Football ZONE web

自分の殻を破るべく移籍を決断 「ハイ・インテンシティーは足りないなと感じていた」

「ウチにあまりいないタイプ。チームに色をつけていってほしい」

 クラブ史上最長となる7年目の指揮を執るJ1湘南ベルマーレの曹貴裁監督がそう期待を寄せるのが、浦和レッズから加入したMF梅崎司だ。

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 2008年に大分トリニータから浦和へ移籍し、日本を代表するビッグクラブで10年間を過ごした。しかし一方で、2016年8月のルヴァンカップ準決勝第1戦(神戸戦)で左膝前十字靭帯を損傷し、全治6カ月の重傷。昨年12月のFIFAクラブワールドカップ5位決定戦(ウィダード・カサブランカ戦)でも足を痛めて担架で運ばれるなど、過去2年は故障に苦しんできた。持ち前のドリブルや裏への抜け出しを発揮できず、もどかしい日々。だからこそ、ハードな練習、そして走力と球際の強さで知られる湘南への移籍を決断したという。自分の殻を破り、成長するために――。

「(湘南の)情報は入れていたつもりですけど、正直驚いた部分はあります。練習から細部までハイ・インテンシティーが求められる。そこは僕の中で課題というか、今足りないなと昨年感じていた部分だったので、強くなれれば、技術面でも、戦術面でも大きなアドバンテージになるなと。だからこそ、このチームを選びました」

 元浦和で昨季まで湘南に所属していたDF坪井慶介(現レノファ山口)、2015年まで湘南の“若大将”として君臨したDF遠藤航(現浦和)からは、移籍で悩んでいる時期に話を聞いていたとはいえ、トレーニングの厳しさは想像以上だった。その分、昨年末の故障の影響で別メニュー調整が続いたなかでも、頭の中でハードワークが信条の“湘南スタイル”のイメージを膨らませていたという。「自分がへばっていたらダメだと思うし、キツい時に声をかけて盛り上げられるぐらいの選手でないとダメ」と、自らにハードルを課す。

攻撃のアクセント役として二桁得点が指標

 平均年齢25.25歳と若いチームにあって、23日に31歳となる梅崎は日本人選手では2番目に年長。J1通算247試合出場はチームトップを誇る。新加入ながら副キャプテンを任されるなどリーダーシップも求められるが、一番はやはり攻撃面だろう。

「チームの戦い方をインプットしようと常に考えているし、合流してすぐに自分の役割を実践できるかがすごく大事。やはり、シャドーでプレーしたいですね。攻撃の追求が自分のやりたいことであって、僕の強みなので。この数年は出し切れずにいた部分があったし、今回湘南に来てそこを発揮しないと意味がないと思っています」

 曹監督も「前に仕掛けていける選手」と評し、「持っているモノを全部出してもらえれば」と攻撃面に期待を懸ける。指揮官の言葉を聞いていたかのように、梅崎も「裏への飛び出しやバイタルで受けての仕掛け、アクセントをつける形でチームに良い影響をもたらさないといけない」と呼応。「二桁ゴール」をひとつの指標に掲げる。

 プロ14年目、30歳を超えていわゆるベテランと言われる域に達してきた。しかし、決して現状維持に努めるのではなく、チームとともに成長していきたいと語る梅崎。その思いは、攻守とも常に“生きた状態”でプレーに関わり、見ている人に「温度」が伝わるサッカーを展開していきたいと掲げられた「ALIVE」というスローガンとまさにシンクロしている。

「今年は本当に大事な年になると思います。このままじゃ終わりたくない。自分の底上げをして、攻撃面で自分のやりたいことを表現できれば、自ずと数字はついてくる。結果にもこだわるために湘南へ来たので、残留争いなんて考えていないし、チームとともに上昇して、今まで見たことがない景色をみんなで共有したいですね」

 身長169センチ、背番号7を背負う男は新たな船出の時に心を躍らせている。

小田智史●文 text by Tomofumi Oda(Football ZONE web編集部)

最終更新:2/18(日) 14:04
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