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メドベージェワが泣いた日 重圧と闘った18歳の涙 海外感動の輪「君は史上最高だ」

2/23(金) 16:09配信

THE ANSWER

大本命、故障、母国出場問題…女王が背負った重圧に反響続々「泣いている姿初めて見た」

 平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダルに終わった。大本命の重圧、3か月前の故障、母国の出場問題を乗り越えた18歳は演技後に号泣。海外ファンも「泣かなくていい。君のプログラムが一番美しかった」「美しさ。感情表現。芸術性。君は、史上最高だ」「彼女が初めて泣いている姿を見た」と感動の輪が広がっている。

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 18歳が背負ってきた、あらゆる重圧から解き放たれたようだった。いつものように妖艶に「アンナ・カレーニナ」を演じ切ったメドベージェワ。渾身のポーズを決め、会場に喝采が降り注いだ瞬間だった。堰を切ったように涙をこぼした。もう、感情を抑えきれない。完全無欠だった女王が、何度も目元を押さえ、大歓声を浴び続けていた。

 米スポーツ専門局「NBC」ツイッターは「ピュアな感情。ピュアな芸術性。ピュアなメドベージェワ」とつづり、感動のシーンを伝えた。海外ファンも「泣かなくていい。君のプログラムが一番美しかったのだから」「あなたが表現してくれた溢れる感情は一生忘れない」「君のスケートに心を打たれた。私にとっての金メダリストだ」「何年間も彼女を追って見てきたけど、初めて泣いている姿を見た」「美しさ。感情表現。芸術性。君は、史上最高だ」などと感動と労いの声が投げかけていた。

 五輪シーズン、大本命として挑んでいたシーズンだった。世界選手権を連覇し、2年間、個人戦は全勝をひた走ってきた完全無欠の女王。今季もグランプリ(GP)シリーズを連勝し、圧倒的な存在感を発揮していた矢先、アクシデントが襲った。右足甲の骨折が判明。大会まで3か月を切り、2か月も公式戦から離れた。

離脱中、母国の出場問題でスピーチ…競技以外でも国のために闘い、背負ったもの

 入れ替わるように現れた彗星が、同門の後輩ザギトワだった。GPシリーズ、ファイナル、ロシア選手権も無敗で制覇。メドベージェワの復帰戦となった欧州選手権では後塵を拝した。焦り、不安。様々な感情があっただろう。何よりも勝たなければいけない重圧を背負いながら五輪でも女王らしい美しい演技で世界を魅了した。

 大会前には国家ぐるみのドーピング疑惑で参加禁止問題が浮上。故障で戦線離脱中の身ながら、12月のIOC理事会に選手として唯一、出席した。「オリンピックは夢なのです。私にも同じチャンスをください!」と魂のスピーチで訴えた。競技以外でも国のために闘い、18歳の身に背負ってきたものは、一人の選手としてのそれを超えていた。

 優勝したのは同門のザギトワだった。銀メダルが確定し、涙を流した後で金メダルの後輩を抱き締め、祝福した。金メダルには届かなかった。しかし、メドベージェワが背負い、闘ってきたものは、メダルの色には変えられないものがある。若き18歳が五輪という大舞台で世界のファンを魅了したことは、紛れもない事実だ。

THE ANSWER編集部

最終更新:2/23(金) 18:31
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