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“浦和のエース”興梠の言葉から浮かぶ現状打破への3つのキーワード

3/5(月) 6:30配信

SOCCER DIGEST Web

昨年10月から8試合連続”1ゴール”以下…「2点取れる力を見せたかった」が

「今日も完全に孤立してしまった気がします。それは周りが悪いとかではなく、自分の動き出しも反省しなきゃいけない。ミシャサッカーとは違うことをやっているので、それなりにいろいろ頭を使って、考えながらやらないとダメだと思います」
 
 今季副主将に就任した興梠が、この試合ではキャプテンマークをつけて試合に臨んだ。しかしシュート0本に終わり、逆転負けを喫したとあって表情は沈みがちだった。昨季ACL優勝を果たしたとはいえ、一向に改善されずにいるCFの孤立問題。昨季20得点を決めた浦和のエースは課題を考えながら、改善策を挙げていった。
 
「もっとパスをつないで、相手になにもさせないような試合をしたかったですけれど、攻撃も守備も中途半端で、まあ、もちろんやっている自分たちも簡単なミスでボールを奪われてしまい、そうするとこんな展開になるし……。やっている自分たちも非常にストレスのたまる試合でした。もう少しみんなが意思統一しないといけないのかなと思います」
 そのように、まず意思統一の重要性をポイントとした。さらに興梠は続ける。
 
「もちろんミシャ(ペトロヴィッチ現・札幌監督)では攻撃に関しては、すごく魅力的なサッカーをしていて、それも一人ひとりの頭の中に残っていると思う。守備を固める堀さんのスタイルをやりながら、攻撃に関してはダイレクトとコンビネーションでいける形を、もっと選手で考えてやってもいいのかなという気はします。去年からなかなか2点、3点と決める試合があまりなかったので。今日は先制できて、2点取る力を見せたかった。攻撃面でのコンビネーションはもっと必要だと感じます」

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浦和が上昇するために必要なのは、『意思統一』『発想のあるコンビネーション』『リスク』

 昨季浦和が低迷したとき、自信を取り戻すためには守備の再構築がテーマだった。そこでペトロヴィッチ前監督から堀監督に変わり、守備ベースでリスクをできるだけ抑えながら攻撃に繰り出す形を作っていった。ただ堀体制下で昨年10月のG大阪戦(スコアは3-3)以来、ACLを含め今季リーグ戦2試合までの公式戦8試合連続で1ゴール以下が続いている。
 
 いかに攻撃面の上積みしていくのか。そこに取り組んできたはずだが、逆に失点も繰り返す危険な悪循環に陥っている。
「サッカーってリスクをかけて攻撃しないと点が入らないと思うので、そういうリスクをかけたパスっていうのが今はないのかなという気はします」。相手の勢いをいなしたり、ストロングポイントを潰したり、慎重な試合運びはできてきた。興梠は、あとは勇気を持って全員で攻める必要性を説いた。
 
 リーグ戦開幕から2試合で勝点1。ホーム開幕戦にしてゴール裏からは拍手をかき消すぐらいのブーイングが起きた。積極性のなさに「ストレス」を感じていたのはサポーターも一緒だった。守備に軸足を置く現実的な戦い方をしながら負けるのを見るのは、確かに辛い。
 
『意思統一』『発想のあるコンビネーション』『リスク』――。浦和が初勝利を掴み、そして上昇するためには、まずその3つのキーワードとしっかり向か合うことが求められる。
 
取材・文:塚越 始(フリーランス)

最終更新:3/5(月) 6:42
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