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世界中のコレクター垂涎!錆びることのない佐治武士のスゴい「和ナイフ」

3/8(木) 7:20配信

@DIME

 海外のクラウドファンディングを見てみると、たまにアウトドアツールとしてのナイフが出展されている。

【写真】世界中のコレクター垂涎!錆びることのない佐治武士のスゴい「和ナイフ」

 日本で「ナイフコレクター」と自称すれば妙な目で見られがちだが、欧米ではちゃんと「市民権」を獲得している。ヘミングウェイはラブレスを、ピカソはオピネルを携帯していたことは有名だ。芸術家や冒険家は、必ず「自分にとっての1本」を持っている。

 ナイフは文化を構築するための基礎工具だ。文化人がナイフを所有しているのは、ある意味で当然である。

■越前打刃物の匠「佐治武士」

 福井県越前市の佐治武士という人物をご存知だろうか。

 以下、この人物の表記は敢えて「氏」を付けずに「佐治武士」とさせていただく。なぜなら、佐治武士という人名自体がブランド名として確立されているからだ。

 佐治武士は越前打刃物を製造する伝統工芸士である。小刀からサバイバルナイフ、鉈まで作り出す職人で、その名は世界中のコレクターに知れ渡っている。繰り返すが、個人名がもはや製品のブランド名として認識されているというレベルなのだ。

 佐治武士の和式ナイフは、世界中のフィールドワーカーやアウトドアのプロが愛用している。

 その佐治武士がブレード製作を手がける『VS2』というナイフがある。製品をプロデュースするのはGSIクレオス。クラウドファンディングサイト『Makuake』で資金調達を行っている最中である。

 まさかクラウドファンディングで佐治武士の名を見ることになるとは思いもしなかったが、ともかく筆者は製品を借りて早速その切れ味を試してみた。

■威圧感を与えないデザイン

 VS2はシースナイフである。ブレードは95mm。決して長いものではない。

 ブレード素材は、どんな環境下でも錆びることがないというVinno1鋼。これはMakuakeのキャンペーンページ内で「錆びるという概念がない」とはっきり書いている。

 大きさを比較するため、オピネル6番と並べてみた。これよりもVS2のほうが当然長さはあるが、ブレードが細身のため余計な威圧感がない。極端な話、ランボーナイフのようにゴツくて幅広のものだと警戒する人も少なくないだろうが、VS2のようなシルエットならばアウトドアナイフ初心者にも不安を与えなくて済むのではないか。

 何より「錆びない」という点が、ビギナーにとっては魅力的な要素となるはずだ。

 だが、オピネルのカーボンスチール製ブレードに慣れた筆者は「その素材が実用に値する硬度なのか」ということを知りたい。

■木の棒とパン

 今回は道端で拾った木の棒で試してみることにした。

 棒の皮を、VS2でひたすら削ぐ。他に試し切りの手段を思いつかなかった筆者の発想力不足が露呈してしまったが、ともかく木の棒を削りまくる。

 VS2はアウトドアナイフなのだから、こうした使用も想定されているはず。また、この段階で刃こぼれしてしまったら筆者は記事を書けない。

 だがやはり、佐治武士の和式ナイフはなかなかのものだ。刃こぼれを起こしたら謝ればいいということで遠慮なく棒を削ったつもりだが、切れ味は衰える様子を見せない。

 棒削りが一段落したのち、今度はパンを持ってくる。硬いものの次は、柔らかいものだ。もし刃こぼれがあったら、パンはカットされる前に醜く潰れてしまうはずだ。

 ふっくらな形状を保ったまま、その断面は見事に真っ平ら。まるでレーザーカッティングで作業をしたかのようだ。これぞ試し切りの快感!

 Makuakeで公開されているVS2の出資枠に入金した人たちは、製品到着まで枕を高くして眠っていただきたい。

■ナイフ出展は「実力勝負」

 クラウドファンディングにおける「刃物の出展」は、同時に「技術の競い合い」である。

 刃物はごまかしが利かない。ケレン味を入れるだけの部分も少ないのだから、結局は「実力勝負」になる。本当にいいものだけが巨額の資金を調達し、そうでないものは消え去る。

 単純に考えて、切れ味の悪いナイフを求める出資者など存在しないのだ。

 VS2のプレオーダー価格は2万7500円から。今年8月から10月にかけての配送スケジュールである。

取材・文/澤田真一

@DIME編集部

最終更新:3/8(木) 7:20
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