ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

「着物警察」のせいで和装離れが加速、街中での警笛はもはやパワハラの域

3/16(金) 17:00配信

週刊女性PRIME

「いきなり襟や袖を引っ張って呼び止められ、“裄が足りてない、だらしがないねえ”と説教をされた」

「化粧室で突然、背後に回られたかと思ったら帯の形を整えられた。それだけならまだしも、去り際に“キチンとしなさいよ、みっともない!”と言われた」

「“現代っ子の体格には似合わない”と言われた」

「ハーフアップにしていたら“まとめ髪以外は認めない”と言われた」

「“化粧が濃い”と言われたかと思えば、別の人には“着物なんだから、もっと粉を叩かないと!”と言われた」

「“羽織が着物の柄に合っていない”“帯の色が着物に合っていない”“私ならこうする”など、面と向かって、または聞こえよがしに言われる」

「“その生地、ポリエステルでしょ、安っぽいわね”“私はもっといいものを持っている”など、自慢話をされた」

どうしてそんな現象が?

『着物警察』という言葉をご存じだろうか? インターネットから派生したとされる言葉で、街中で着物を着ている人にいきなり近づいてきて、警笛を鳴らす警察官よろしく「違反」を指摘する人たちのこと。

 こういった『警察』たちが違反の切符を切るのは、だいたいが若い女性。特に和装を趣味にしている人たちは、着物警察の遭遇エピソードには事欠かないという。

 冒頭のエピソードの数々が、そんな着物警察との遭遇報告だ。おせっかいを超えて、もはや年長者からのパワハラの域といえるものもちらほら。

「私はもう慣れましたが、1回の『警察』の指摘で、心が折れ、そのまま着物を着ることをやめてしまう人も少なくない。“いろいろ言われたくない”“悪目立ちしたくないから”なんて、着物にネガティブなイメージを持っている子もいる。着物警察さんたちのせいで、着物を着る人口が減っているんじゃないかと思います」(和装が趣味の大学生)

「警察」たちも、人が着物を着ること自体に対してヘイトスピーチをしているわけではないので、着物の文化そのものが嫌いなわけではないだろう。むしろ守ろうとしているから、行動を起こしているわけで……。

 とはいえ、これが洋服であったのなら、ここまで他人の着こなしにとやかく口出しはしないはず。

 どうして、こんな現象が起きるようになってしまったのか。

「マニュアルが好きな人は、得た情報をもとに、帯の幅は何センチ、お太鼓は何センチ、おはしょりは何センチ……と、自分が着やすい感覚ではなく“正解と不正解”で知識を身につけていたりする。だから、そこからはみ出しているように見える人は“間違っているから、指摘しないと!”となるのでしょう」

 こう見解を語るのは、東京・渋谷にある着物のアンテナショップ「和風館ICHI TOKYO」のプレス担当、井田真由美さん。こちらは、レトロモダンが基本でありながら、素材などで現代的な要素を取り入れた着物を数多く取り扱っていることで有名だ。

「生地に対してもそうで、いまだに“ポリエステルはニセモノ! 着物は正絹でないと”という認識を持った人が多いことには困っています。ずいぶん前から着物地にはハイテクなポリエステルがたくさんあり、値段もさまざまです。現代の着物業界の中心にいる人たちは、ポリエステルを含め、それぞれの生地のよさを見極めてコーディネートをしたりしていますね」

1/2ページ

最終更新:3/16(金) 17:00
週刊女性PRIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊女性PRIME

(株)主婦と生活社

「週刊女性」5月1日号

定価390円(税込)

「週刊女性PRIME」では「週刊女性」本誌の一部記事のほか「週刊女性PRIME」独自の記事を読むことができます。