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この地下トンネルは、新たな「公共交通機関」になる?

3/19(月) 8:02配信

WIRED.jp

イーロン・マスクのボーリングカンパニー(The Boring Company)が2016年に発表したロサンゼルスの交通渋滞対策のコンセプトは、トンネルの中を人が通ることでで渋滞の苦痛を無くすというシンプルなヴィジョンだ。「トンネルを掘る機械をつくり、掘削作業を開始します…」と、ツイッター好きなテスラとスペースXの最高経営責任者(CEO)はツイートしていた。

「ハイパーループ」の建設現場に初めて潜入

マスクは早速行動に移し、掘削機を購入した。スペースXの本社に近いカリフォルニア州ホーソーンでは、その掘削機を使ったトンネル建築技術の実験が行われている。マスクはこの取り組みを政府関係者に売り込んでいる。ボーリングカンパニーは、トンネルプロジェクトをロサンゼルス、メリーランド、ワシントン州、ワシントンD.C.、ニューヨーク、そしてシカゴへ導入するよう提案した。

交通の専門家やより伝統的な都市生活者からすると、この取り組みの印象はあまりよくない。マスクによる最初のコンセプトヴィデオでは、個人用のクルマにフォーカスしていた。(もちろん)テスラのクルマが電動ボードに乗せられて地下チューブ内を滑走する映像で、マスクは最高で時速150マイル(同約241km)まで加速することを約束した。

公共交通機関を重視する方針へと転換

しかしどのようなかたちであれ、一度に最大5人、むしろ多くの場合たった1人しか乗らない個人用のクルマの利用を促すような交通機関が、本当に渋滞を減らせるのか? クルマを所有していない人はどうするのか? 12月に行われた会議では、マスクは公共交通機関を否定するコメントを残し、このような疑問点は解決しなかった。

いまではマスクも批判の声に耳を傾けているように見える。少なくとも批判のなかの一部にではあるが。3月にツイートされた一連の投稿で、同氏は「わが社はクルマより歩行者や自転車を優先します」と公表し、個人向けの移動手段よりも公共交通機関を重視することを強調した。

「クルマの輸送にもまだまだ取り組みますが、まずは個人向け公共交通機関の需要に対応できてからです」と彼は述べている。「あくまで優先度と公平性の問題です。クルマの購入ができない人がいるなら、彼らが優先されるべきですから」

ボーリングカンパニーが新たに発表した短いプロモーションヴィデオでは、「the Loop」なる新たなヴィジョンが強調されている。映像のなかでは8~16人乗りのポッドが、地面の高さから地下へと繋がるトンネルへと下っていく。

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最終更新:3/19(月) 8:02
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