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サイボウズ社長・青野慶久が、4人に1人が辞める会社を経営して気づいたこと

3/20(火) 12:08配信

PHP Online 衆知

会社は「辛くて当たり前」?

あなたは、今の会社が楽しいですか?

楽しいのなら、おめでとうございます。よい会社、よい仲間、よい仕事。充実した毎日をお過ごしのことと思います。

「会社は楽しむ場所じゃない。楽しいかどうかは関係ない」と言う方もいらっしゃいます。気持ちはわかります。会社は仕事をするところだから、仕事で成果を上げることが第一。成果を上げるには、楽しさよりも厳しさが必要。だから、つらくても問題ではない。そう言いたくなる気持ちはわかります。私も長年そう思っていました。

会社が楽しくない理由は様々です。やりたい仕事を与えてもらえない、上司や同僚・部下との人間関係がつらい、残業が多い、給料が安い、成長している実感がない、通勤時間が長い、休みを取りづらい、などなど。確かに楽しくなさそうです。でも、仕事です。楽しさを求めて働けません。成果を上げなければ企業は倒産してしまいます。

ただ、会社勤めをする人の人生において、会社で仕事をして過ごす時間は、とても長いのです。もし、平日の24時間のうち、8時間働き、8時間睡眠をとると仮定すると、起きている時間の半分を会社で過ごすことになります。この時間が楽しいかどうかは、人生の大きな問題です。

4人に1人が辞める会社を経営して気づいた「モンスター」の存在

にもかかわらず、今日も日本の多くの会社では「我慢レース」が繰り広げられています。これは何かがおかしい。もしかすると、人類が作り上げてきた「会社の仕組み」そのものに大きな原因があるのかもしれない。

私は、サイボウズ株式会社の創業者であり、代表取締役社長です。会社が生まれるところから、従業員が500人を超え、東証一部の上場企業になるところまで見てきました。

以前のサイボウズは、終電までの残業や土日出社は当たり前。ハードな働き方についていけず辞める社員が続出し、離職率は28パーセント。当然、楽しそうに働いている社員は多くありません。

これではいけない、と全社的な改革を進めました。「100人いれば、100通りの人事制度」という方針のもと、一人ひとりの個性を重視する施策を実施し続けました。例えば、働く時間や場所を自分で選べるようにしたり、自由に副業をできるようにしたり。

その結果、離職率は7分の1に下がり、働き方改革の先進企業と呼ばれるようになりました。楽しそうに働く社員はずいぶん増えました。社長である私自身も育休を3回取りました。事業も順調です。クラウドサービスの有料契約社数は2万社を超え、持続的に成長を続けています。

その過程で見えてきたこと、それが会社という「モンスター」の存在です。本来、主役であるはずの人間が、なぜか会社のために働き始める。経営者も現場の社員も、「会社のためだから」と言って、自分たちの暮らしを犠牲にしてしまう。自分たちの人生をこの「会社というモンスター」に捧げ、毎日ストレスを抱え、不満に耐え続けている。この構造から抜けられない限り、楽しく働ける日は来ないのです。

私たちが楽しく働けないのは、会社の仕組みのせいなのではないか。会社がモンスターのように私たちを支配してしまっているからではないか。3月1日発売の新刊『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』では、会社が働く私たちを不幸にしている問題について、掘り下げてみることにしました。一体、何が起きているのか。問題の構造から考え、そして自分の楽しい人生を取り戻すためのヒントをまとめました。

なお、この本では、会社のことを「カイシャ」と書くことにしました。あえて普段と違う言葉を使うことで、今まで会社に持っていた偏見を捨て、一から考え直してみましょう。

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最終更新:3/20(火) 12:08
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