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トロロッソ・ホンダの速さは何番目か。今季F1「真の戦闘力」を比較

3/20(火) 7:50配信

webスポルティーバ

 開幕前テストが終わり、ファンの間では早くも「今年もメルセデスAMGの圧勝で決まり」「トロロッソ・ホンダは入賞圏を争える」といった新シーズンの予想で持ちきりになっている。しかし、はたして本当にそうなのだろうか?

【写真】F1ホンダは事実上「第5期」か

 テストのタイムほど、当てにならないものはない。パドックでは常套句(じょうとうく)のように、ドライバーや関係者の誰もがそう言う。

 たしかに、毎日発表されるタイムシートを見比べることにあまり意味はない。どのチームもさまざまなテスト項目をこなすなかで自己ベストタイムを記録しており、それぞれの条件が違うからだ。

 予選アタックモードで記録したタイムだったとしても、実力を隠すために余計な燃料を積んで走っていたり、逆にスポンサーへのアピールのためにバラスト(重り)を降ろして最低重量以下の状態で走っていたりということもある。10kgで0.3~0.35秒もラップタイムが変わってしまうことを考えれば、いかようにも”粉飾”は可能なのだ。

 単純に合同テスト2回目の最速タイムだけを見ると、全21人中の最速はフェラーリのセバスチャン・ベッテルで1分17秒182だった。

 しかし、これはハイパーソフトタイヤで記録したタイムであり、6番手につけたハースのケビン・マグヌッセンはスーパーソフトで1分18秒360。両タイヤには1.3~1.4秒のタイム差があるから、実質的にはハースのほうがフェラーリよりも速かったことになる。だが、同じハースのロマン・グロージャンはそれよりも0.6秒速いはずのウルトラソフトで1分18秒412にとどまっており、どちらが真の実力なのかを推し量るのは難しい。

 一方でメルセデスAMGはハイパーソフトで本格的なタイムアタックを行なうことなく、レースを想定したロングランばかりでテスト日程を終えている。また、ウイリアムズに至ってはソフトタイヤでしかタイムを出していない。

 各チームの自己ベストタイムにタイヤの差を相殺すると、以下のような順位になる。

1位 ハース
2位 フェラーリ
3位 ウイリアムズ
4位 メルセデスAMG
5位 マクラーレン
6位 レッドブル
7位 ルノー
8位 トロロッソ
9位 フォースインディア
10位 ザウバー

 ただ、これがいかようにも粉飾できるものであることは前述のとおりだ。実際のところ、トップチームはシーズン中のFP-3(練習走行)での習慣と同様に、タイムアタック時に30kgから50kgの燃料を搭載しているという見方もある。

 そんななかで「真の勢力図」を読み解く一助となるのが、各チームが行なうレースシミュレーションのペースだ。これは、バルセロナで言えばスペインGP決勝と同じ66周をぶっ通しで走るもので、燃料はフルタンクで走らなければならないために”粉飾”が難しく、ほぼ実力どおりのラップタイムが並ぶことになる。

 メルセデスAMGとレッドブルはミディアムで3スティント、フェラーリは予選シミュレーションで使用した中古のスーパーソフトでスタートしてミディアムで2スティント、という展開でレースシミュレーションを行なっている。

 このタイムを比較すると、3チームのタイム推移はほぼ同じだが、メルセデスAMGがわずかに速い。第1スティントのタイヤの差を考えれば、メルセデスAMGの速さは明らかだった。また、最終スティントでは他を圧倒するペースで走っているが、これは他チームが燃費セーブを強いられたことと、タイヤ戦略(最終スティントの長さ)の違いも影響しているだろう。なお、メルセデスAMGがスーパーソフトの第1スティントをシミュレーションしたと思われるランのペースは、当然ながら他の2チームを大きく圧倒している。

「ライバルはメルセデスAMGとレッドブルということになるだろうけど、彼らはレースシミュレーションでひとつのタイヤ(ミディアム)だけを使って走り続けていたよね。でも、グランプリ本番ではそんなことはできないんだ。この違いは、レース戦略面にも結果(ラップタイム)にも大きな影響があると思う」

 ベッテルはそう言うが、メルセデスAMGの優位を切り崩すのは簡単ではなさそうだ。

 メルセデスAMGは昨年、時折タイヤの扱いに苦労することがあったが、タイヤ温度がうまくコントロールできなくなる「ディーバ気質」と呼ばれるマシンの気ままな傾向は、今季型ではしっかりと払拭できたようだ。ルイス・ハミルトンはこう語る。

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