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自己資金50万円で「ソフト闇金」を始めた大学生の“事業戦略”

3/21(水) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 ダークウェブとは、特定のウェブブラウザを用いないとたどり着けないインターネット空間のこと。検索エンジンからはみつけられず、専用のアプリなどを使って暗号化された通信を利用しないと使用できないため、違法な情報がやりとりされている事例も多く、危険視する声が上がっている。

 都内の私立大学に通うTさん(24)も、ダークウェブを使って零細「闇金」を営み、月に数十万円の儲けを出している。Tさんの場合、ノウハウも何もないが、ネット上で知りえた知識とダークウェブを使うことで「完全匿名」状態を構築し、闇金業務をこなしていると話す。

「トバシの携帯は一台数万で手に入る。携帯でなくても、海外の通信会社がやっている電話転送サービスを使っても足がつかない。名簿は違法な名簿屋にオーダーし、たまに”官報”を見てターゲットを狙います」(Tさん)

 Tさんがいう名簿屋とは、主にダイレクトメールの発送代行などを行う業者のこと。表向きは法に抵触することなく営業しているが、いわゆるシノギとして裏稼業に手を染める場合があるのだ。このような名簿業者を取り込み、もしくは名簿業者からの営業を受け、各学校の卒業生から、エリアごとの居住者名簿だけでなく、破産者やアダルトビデオ購入者、高額納税者、重病罹患者など、あらゆるジャンル毎に分けられストックされた違法に名簿を入手し、シノギに用いる。

「闇金が狙うのはもちろん”破産者”や”多重債務者”のリスト。貧乏人を狙い撃ちにするには一番の近道ですが、同業他社によって荒らされている場合も多いので、最近は官報もよく見ますね。」(Tさん)

 かつては役所、または所蔵する図書館でしか閲覧できなかった「官報」は、登録し費用さえ払えば、いつでもどこでも、ネットで確認ができる。官報には様々な情報が載るが、そのなかには自己破産の情報もある。それを参照して毎日、全国で何十何百人という新規破産者の名前、住所を確認し、破産者めがけてダイレクトメールを送ったり、営業の電話を行うのだ。Tさんによれば、自己資金50万円を種銭にして、現在は知人ら数人に協力をしてもらいながら、月利益「100万円」を目指している。

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